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エーザイが続騰、連日のストップ高 アルツハイマー病薬治験で有意な結果:大型株で異例の急騰
エーザイの株価が続騰し、連日のストップ高に。米Biogenと共同開発するアルツハイマー病治療薬に症状の進行を抑える効果が確認できたため。
米Biogenと共同開発中のアルツハイマー病治療薬に症状の進行を抑える効果が確認できたことを受け、7月6日と9日の東京株式市場では医薬品メーカーのエーザイ(東証1部)が急上昇している。
両社は早期のアルツハイマー病患者856人を対象とする治験を実施し、治療薬「BAN2401(開発名)」の投与を18カ月間続けた段階で、アルツハイマー病発症の原因とされる物質「アミロイドベータ」が患者の脳内から減少しているとの結果を得た。
エーザイによると、アルツハイマー病治療薬の分野において、統計的に優位な成果を示した例は「世界初」という。
同社株価は治験の成果を発表した6日に急騰。値幅制限の上限(ストップ高)となる9206円で取引を終えた。
証券会社が目標株価を大幅に引き上げるなどし、9日も続騰。午前9時22分には前営業日比1504円高(+16.3%)の1万710円を付けて連日のストップ高となり、年初来高値も更新した。時価総額は3兆1762億円と、大型株としては異例の急騰ペースになっている。
米株式市場ではBiogen(NASDAQ)の株価も大幅に上昇しており、6日の終値は前日比58.7ドル高(+19.6%)の357.5ドルだった。
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