Twitter上に急増する「フェイクアカウント」、仮想通貨を要求:マスク氏も言及
ここ数カ月、Twitter上で著名人のふりをした「フェイクアカウント」が仮想通貨を要求する詐欺行為が横行している。
ここ数カ月、Twitter上で著名人のふりをした「フェイクアカウント」が仮想通貨を要求する詐欺行為が横行している。INDEPENDENTが報じた。
著名人の名前や写真を利用してあたかも本人のように振る舞うフェイクアカウントは、「倍にして返す」と豪語し、元手となる仮想通貨を送るようフォロワーに呼び掛けるようだ。もちろん、送付した仮想通貨が返ってくることはない。
米Twitterによると、ここ数カ月の間、100万件以上のフェイクアカウントや怪しいとされるアカウントを毎日停止しているとした。The Washington Postが報じたところによると、5月と6月は特に件数が多く、7000万件のアカウントを停止したという。
このように企業側がフェイクアカウント対策を怠っているわけではないが、対策が追いついていないというのが実情のようだ。
イーサリアムの共同開発者であるヴィタリック・ブテリン氏はフェイクアカウントでその名をよく悪用される著名人のうちの1人だが、ブテリン氏はアカウント名に「Not giving away ETH」(イーサリアムは配布しません)の文言を入れるという防衛策を講じている。
米Teslaの共同創設者であり資産家のイーロン・マスク氏もフェイクアカウントに悪用される常連だが、7月8日に「誰がイーサリアムのスキャム・ボットを運営しているのか知りたい! 才能あるな(Mad Skillz)」とのツイートを投稿。マスク氏が初めてイーサリアムに関するツイートをしたことでも話題になった。
だがその際にマスク氏は「Ethereum」(イーサリアム)を「Etherium」とミススペル。ブテリン氏はこの投稿に「マスク氏のイーサリアムに関する初めての投稿がTwitter上の詐欺行為に関することではなく、技術に関することだったらよかったのに」とリツイートするも、イーサリアムのミススペルについては指摘しなかった。
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