JR宇都宮駅東口整備の骨子が判明 ホテルはVIP対応、病院は脳・心疾患に特化:メディカルツーリズムにも対応
野村不動産らの企業グループが宇都宮駅東口地区整備事業で市と基本協定を結んだ。ホテルはVIP対応の高級ブランドに、病院は脳・心疾患に特化したものになるという。
野村不動産らの企業グループ「うつのみやシンフォニー」は7月30日、JR宇都宮駅東口周辺にコンベンション施設や商業施設を建設する「宇都宮駅東口地区整備事業」で、市と基本協定を結んだと発表した。2022年の供用開始を目指し、街区に地元の石材「大谷石」を使って市の玄関口にふさわしい景観を形成するほか、VIP(要人)の利用を想定した高品質のホテルなどを建設していく。
整備事業は市が主導。「うつのみやシンフォニー」は17社中8社を地元の事業者などが占め、公募によって3団体から選ばれた。
事業用敷地はJR東北新幹線・東北本線の宇都宮駅から徒歩1分の距離に位置する約2.6ヘクタール。各種施設のほか、22年開通予定のLRT(次世代型路面電車システム)の駅も開業する予定だ。
計画では、3層に分かれた交流広場を設け、コンベンション施設をその全てに面した形で新設。駅に近い立地を生かし、「国際学会からスポーツイベントまで多様な催事に対応することで常時にぎわいを創出していく」という。
地区内に建設するホテルは、ビジネスパーソンだけでなく、コンベンション施設を訪れたVIPの利用を想定。ホテルブランドは未定だが、「高品質で洗練されたホテルを整備する」としている。
脳神経外科疾患や心疾患を専門的に治療するクリニックも開設する。脳卒中や心筋梗塞の予防サービスを提供して地域医療に貢献するほか、メディカルツーリズム(旅行と治療を兼ねて、海外の優れた医療機関を訪れること)にも対応し、ホテルと連携したサービスも展開する。
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