商社・卸売業界の「働きやすい企業」ランキング 2位は三菱商事 1位は……?:“プレ金”・テレワーク導入が好評
商社・卸売業界の中で働きやすい企業は?――グローバルウェイ調べ。
商社・卸売業界の中で最も働きやすい企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが「労働時間」「やりがい」「給与」など6項目を評価した結果、最も平均点が高かったのは総合商社の住友商事(5段階評価の3.96点)だった。
“プレ金”・テレワーク導入が高評価
住友商事は休暇制度の充実に取り組んでおり、「プレミアムフライデー」にも対応。2018年9月の本社移転に伴い、本社勤務の全社員に週に14時間30分相当のテレワークを導入する予定だ。
同社の社員からは「商社としては普通かもしれないが、一般水準と比べると報酬がかなり高く、30歳で額面1000万円を超える」「月の残業時間は、事務職は平均20時間未満。休日出勤はほぼない」――などの意見が出た。
好業績は社員のやりがいに直結
2位は三菱商事(3.72点)。人事部内に「女性活躍・ダイバーシティ室」を設立して仕事と家庭との両立支援に力を入れている点や、18年3月期に商社として初めて純利益が5000億円を超えるなど、業界トップの業績を計上している点が評価されていた。
社員からは「福利厚生は非常に恵まれている。寮や社宅も完備されており、一般的なイメージ以上に休みは取りやすい」「休日出勤もあるが、見合った給与ややりがいを得ているので、特に嫌だと思うことはない」――との声が挙がった。
女性活躍・高収入も「働きやすさ」につながる
3位は三井物産、双日、豊田通商が3.63点で並んだ。三井物産は、勤務時間を前後90分の範囲で前倒し・後ろ倒しできる時差出勤制度や、延長保育代やベビーシッター代の一部を補助する制度を取り入れている。
双日は女性総合職の採用を強化しており、21年までに女性管理職数を倍増させることなどを目標に掲げている。豊田通商は、06年に育児休暇制度、17年に在宅勤務制度を取り入れるなど、比較的早い段階から「働き方改革」に取り組んでいる。
主な社員からの評価は「投資銀行や戦略コンサルと比較すると圧倒的に楽な環境だが、それほど年収は変わらない。30歳で1000万円は問題なく到達する」(三井物産)、「同僚たちとの雰囲気も良く、仕事に対するやりがいもある」(双日)、「年間で決められたポイントが与えられ、スポーツ、映画鑑賞などに使える福利厚生がある。社員のプライベートを充実させる良い制度だ」(豊田通商)――など。
6位以下は丸紅(3.52点)、伊藤忠商事(3.45点)、あらた(3.32点)、スズケン(3.13点)、日本出版販売(2.94点)――と続いた。
調査は15年4月1日〜18年3月31日の期間中に、「キャリコネ」に20件以上の口コミが集まっている企業を対象に実施。『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の分類を参考に、「卸」「商社」に該当する企業を評価した。
評価項目は「労働時間の満足度」「仕事のやりがい」「ストレス度の低さ」「休日の満足度」「給与の満足度」「ホワイト度」の6項目。
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