「嫁ブロック」で転職を諦める人が続出 「年収ダウン」は悪印象 反対されない交渉術は?:綿密なコミュニケーションが重要
どうすれば、転職に対する「家族からの反対」を阻止できるのか?――エン・ジャパン調べ。
30〜50代のミドル世代のビジネスパーソンのうち、家族に転職を反対された経験がある人は46%――人材会社エン・ジャパンの調査でこんな実態が分かった。このうち、反対を受けて内定を辞退した人は51%で、反対を押し切って転職した人(49%)を上回った。
転職に反対した家族は「妻」が76%で最多だった。「親」は28%、「子ども」は6%、「夫」は4%だった。反対した配偶者の就労状況は「正社員」(38%)、「非正規社員」(31%)、「専業主婦・主夫」(27%)と続いた。
家族が転職に反対する理由は「年収が下がる」が50%でトップ。具体的な下がり幅は「100万円〜199万円」(29%)、「50万円〜99万円」(17%)、「200万円〜299万円」(17%)などの意見が多かった。
反対理由の2位は「勤務地が遠い」(20%)。以下、「『大手企業勤務』という肩書がなくなる」(19%)、「残業が多そう」(14%)、「転職先の企業や業界にあまり良いうわさを聞かない」(11%)、「福利厚生がよくない」(同)と続いた。
「あまり本人が楽しそうじゃない」(10%)と、家族を気遣う意見も出た。
どうすれば家族からの反対を防げる?
家族に転職を反対されないために、ビジネスパーソンが普段から心掛けていることは「普段から仕事以外のことで頻繁にコミュニケーションを取る」(19%)が最多。「転職活動の状況を逐一報告する」(13%)、「普段から頻繁に仕事の話をする」(12%)、「職場のネガティブな情報を伝えておく」(10%)といった声も挙がった。
具体的なコミュニケーションの内容は「今後の子育てと収入に関する考えを伝える」(37歳男性)、「キャリア形成・キャリアプランについて(配偶者と)すり合わせる」(45歳男性)、「金銭面で心配させないよう、家計における金融資産などの情報を共有する」(50歳男性)――などの意見が集まった。
調査は6月1日〜28日にかけて、同社の転職求人サイト「ミドルの転職」の35歳以上のユーザー879人を対象に、インターネット上で実施した。
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