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英国、ブロックチェーンやAI関連企業などの育成に注力 有望企業に「起業家ビザ」発行:支援プログラム発足
英国の国際通商部は8月22日、プレシード投資会社のEntrepreneur First(EF)と組んでブロックチェーン(分散型取引台帳)やAI(人工知能)関連などのスタートアップ企業を支援するプログラムを発足させると発表した。
英国の国際通商部は8月22日、プレシード投資会社のEntrepreneur First(EF)と組んでブロックチェーン(分散型取引台帳)やAI(人工知能)関連などのスタートアップ企業を支援するプログラムを発足させると発表した。EFは英国政府が認定する「起業家ビザ」を発行できる団体の1つで、プログラム発足に伴いスタートアップ企業の育成にさらに力を入れていく。CoinDeskが報じた。
成長見込みのある有望なスタートアップ企業は、英国で事業を展開するための起業家ビザを申請できるという。ビザ申請の承認には、英国政府が承認した団体から少なくとも6万4000ドル程度の資金を調達していなければならないなどの条件もあるようだ。
承認されたスタートアップ企業は製品などの開発の支援を受けられる「6カ月間プログラム」に参加できるほか、さらなる投資を受けられる可能性もあるという。
EFは「難解な技術的問題を解決したいと思える創設者に特に関心がある。そのような人材はAIやドローン、セキュリティ、バーチャルリアリティ、ブロックチェーンなどの分野で大きな存在感を発揮しており、世界の著名なベンチャー投資家から資金調達も行っている」と、求める人材像を示した。
EFは2011年に創業。これまでに80社以上のスタートアップ企業の構築に携わり、1億ドルに上るベンチャー投資を実施した実績を持つ。
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