ペットタレントが撮影現場で「粗相」「機材を破壊」しても、最大5億円を補償するサービス登場:「anicas」が展開
ペットタレント事務所「anicas」などを運営するピーリンク(東京都目黒区)は9月3日から、ペットタレントが撮影現場で起こした事故を補償する「anicas補償サービス」を始めた。
ペットタレント事務所「anicas」などを運営するピーリンク(東京都目黒区)は9月3日から、ペットタレントが撮影現場で起こした事故を補償する「anicas補償サービス」を始めた。同社に所属するペットが現場で“粗相”をしたり、共演者にけがをさせたりした場合、最大5億円の保険金を支払うもので、訴訟費用や治療費用も補償に含まれている。
東京海上日動火災保険と、保険代理店のJLTリスク・サービス・ジャパン(東京都港区)にピーリンクが保険料を支払う形で運営し、ペットの出演料などは現行のまま据え置く。ペットタレントを対象とした補償サービスは国内初という。
具体的には、「anicas」所属のペットが(1)撮影現場を汚損する、(2)備品などを破損する、(3)共演者(人間)にけがをさせる――などの事故を起こし、損害賠償責任が発生した場合、キャスティングしたクライアント企業に保険金を支払う。
金額は、対人賠償は1人当たり1億円(1事故当たり5億円まで)、対物賠償は1事故当たり1000万円。
ピーリンクの担当者は「当社のペットは訓練を受けており、かむことなどは少ないが、より安心・安全にペットをキャスティングしていただける体制を築くことで、他のペットタレント事務所と差別化を図る狙いがある」と説明する。
「anicas」には現在、全国区のテレビCMに出演する柴犬など、約40匹の犬・猫が所属している。ピーリンクは同事務所を運営する中で、「ペットが撮影現場を汚してしまうのでは」「設備を壊してしまうのでは」と心配するオーナーが多いことに着目し、サービス開始に踏み切ったとしている。
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