“ビットコイン長者”が仮想通貨初心者に指南 「5年間は持っておけ」:失ってもいい金額から始めるといい
「ボラティリティの高さに惑わされることなく、5年間は仮想通貨を保有するべきだ」――。米仮想通貨取引所BitInstantの創設者で、数百万ドル相当のビットコインを持つとうわさされるチャーリー・シュリム氏は、8月に米国内で行われた講演会で、仮想通貨投資初心者に向けてこんなアドバイスをした。
「ボラティリティの高さに惑わされることなく、5年間は仮想通貨を保有するべきだ」――。米仮想通貨取引所BitInstantの創設者で、数百万ドル相当のビットコインを持つとうわさされるチャーリー・シュリム氏は、8月に米国内で行われた講演会で、仮想通貨投資初心者に向けてこんなアドバイスをした。CCNが報じた。
シュリム氏は、自身が創設した取引所でマネーロンダリングを行った疑いで逮捕され、2年間服役した異色の経歴を持つ“ビットコイン長者”だ。
同氏は講演会で「ブルマーケット(強気相場)とベアマーケット(弱気相場)が2年サイクルであることなどを踏まえると、(投資初心者は)5年間は仮想通貨を保有すべきだ」と説明。
また「仮想通貨は90%も値下がりしたかと思えば、その後すぐに100%値上がりすることもある。予想不可能なものと理解した上で投資に臨むべきだ」と指南した。
始め方については、「まずは失ってもいい金額から投資を始め、楽しみながら学ぶ程度に抑えること。ビットコインやイーサリアム、ダッシュ、ライトコインなどから始めて、違いを学ぶといい」と、楽しみながら学ぶことが重要だと助言した。
ビットコインETFは一度きりのチャンス。
シュリム氏は、今後の仮想通貨市場に大きな影響を与えるとして注目されている、米証券取引委員会(SEC)のビットコインETF(上場投資信託)承認についても言及。「2019年には承認されるはずだが、承認された後が重要になる」と警告した。
「ビットコインETFを建設的に運用できることを証明できなければ、SECは承認したビットコインETFをすぐに閉鎖する可能性がある。一度閉鎖されたものを復活させるのは難しい」(シュリム氏)という。
承認後の運用の継続性については、「“最初の一手”が鍵になる」と強調。「トラブルなどは必ず発生するものだ。それにどう対処するかが注目される」と指摘した。
関連記事
- 仮想通貨への規制を「赤旗法」にしてはならない
コインチェックの巨額仮想通貨盗難事件以来、国内の仮想通貨を巡る規制は厳しくなってきている。しかしその結果、国内のスタートアップやテック企業によるブロックチェーンを使ったイノベーションには重い足かせがかかるようになった。 - ビットコインの高騰に、エミネムの新アルバムが影響? 一時7300ドルを上回る
8月末から上昇を続けるビットコイン価格は9月2日に7300ドルを上回り、約1カ月ぶりの高水準を記録した。今回の価格上昇について、英仮想通貨メディアのCryptoGlobeは、世界的に有名な米ラッパーのエミネム(EMINEM)が8月31日にリリースした新アルバム「Kamikaze」が影響しているとの説を提唱している。 - 大手マイニング企業BTC.com、イーサリアムのマイニングプール開設
中国の世界最大手マイニング企業Bitmain(ビットメイン)傘下のBTC.comが、イーサリアムのマイニングプールを開設すると発表した。同社はビットコインのハッシュレート(採掘速度)の約16%、ビットコインキャッシュのハッシュレートの約14%を占めており、イーサリアムのハッシュレートについてもこれらと同程度の水準まで高めることを目指す。 - ハッカーに34億円相当を盗まれた仮想通貨取引所「Bithumb」、新規顧客受け付け再開
今年6月に350億ウォン(約34億円)相当の仮想通貨をハッカーに盗まれる被害に遭った韓国の大手仮想通貨取引所「Bithumb」が、一時停止していた新規顧客受け付けを再開していたと米CNBCが報じた。 - 「ビットコイン価格は1万ドルまで上がる」 米仮想通貨トレーダーが予測
8月下旬に入ってから上昇傾向を見せており、足元では7000ドル前後での推移が続いているビットコイン価格。今後もこの好調は続くのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.