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「カツオは将来、社長になる」 サザエさん好きの慶大名誉教授と考える、磯野家の未来「波平と出川哲朗さんは同い年」(5/5 ページ)

かつてのベストセラー「サザエさん」のトリビア本「磯野家の謎」の続編が四半世紀ぶりに出版された。著者は慶應義塾大学 名誉教授の岩松研吉郎さん(74)らのグループ。数十年にわたって同作品を愛し続ける岩松さんに、書籍を通じて現代人に伝えたいことを語ってもらった。

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これからも磯野家は、買い物しようと街まで出掛ける

――最後に、アニメ版「サザエさん」の未来についても聞かせてください。今年初めに東芝がスポンサーを降板した際は打ち切り説がささやかれたり、その内容が大きく変わる可能性が危惧されたりしましたが、今後はどうなるのでしょうか。

岩松先生: 内容は大きく変わらず、これからも続いていくでしょう。「サザエさんの内容は現代とのギャップが大きすぎる」との批判もあったようですが、もしあの世界にスマートフォンが登場し、皆が「LINE」で連絡を取るようになれば、「磯野ー! 野球しようぜー!」とカツオの親友・中島が呼びに来ることもなくなり、魅力が失われてしまいます。

 「サザエさん」はこれからも、私たちの世代にはなじみ深い、戦後の一般市民たちの姿を人々に届けてくれると信じています。Amazonなどのネット通販が普及した現代も、磯野家は買い物をしようと街まで出掛けていくのです。

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