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増税・値上げを機に「たばこをやめる」人は何割? 喫煙者に聞いた結果は……:「増税は不公平」という人も
クロス・マーケティングの調査によると、10月のたばこ増税を機にたばこをやめる予定の喫煙者は12.1%。喫煙習慣を変えない人が多数を占めた。増税に反対する人も多かった。
10月から施行されるたばこ税の増税を踏まえ、たばこメーカー各社は紙巻きたばこ・加熱式たばこなどを10月1日に値上げする。これを機に喫煙習慣を見直す喫煙者はどの程度存在するのか――。
調査会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)が喫煙者に意見を聞いた結果、増税後に「禁煙する」と回答した人は12.1%にとどまった。
一方、「(喫煙習慣を)特に何も変えない」は44%、「吸う本数を減らす」は40.7%、「吸う銘柄を変える」は6.3%。計91.0%の喫煙者が増税後も喫煙を続ける意向を示した。
政府は2019年10月に消費税を増税した際、食料品などに軽減税率制度を新たに適用する予定。今回のたばこ増税は、これによる税収減をカバーする狙いがある。
だが、こうした趣旨に賛同した喫煙者は25.4%にとどまり、反対派が74.6%を占めた。反対派からは「たばこだけが増税されるのは不公平」「偏った税の徴収は好ましくない」「価格を上げても喫煙の抑制にはつながらない」といった声が寄せられた。
調査は18年9月8〜9日にかけて、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県に住む20〜69歳の男女を対象にインターネット上で実施。2000件の有効回答を得た。
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