試合後の会見を拒否した、巨人・高橋由伸監督の「過ち」:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
巨人の高橋由伸監督が、試合終了後の会見を拒否した。この行動に対して、多くのメディアは優しく報じているが、本当にそれでいいのだろうか。指揮官の会見拒否には意味がなければいけないのに、高橋監督は何を考えているのかよく分からなくて……。
もっと糾弾されるべきではないだろうか。巨人の高橋由伸監督が9月19日の横浜DeNAベイスターズ戦で、試合終了後の会見を拒否した。
この日はDeNA先発のドラフト1位ルーキー・東克樹投手に7回までパーフェクト投球を許すなどデビューから5戦5敗で、またしても辛酸をなめさせられて屈辱的な完敗。借金も今季最多の8に膨れ上がっただけでなく、21年ぶり3度目で21世紀としては初となる東京ドームでの負け越しまで決まった。
あまりにも不甲斐ない試合内容にはらわたが煮えくり返ったのか、あるいは戦意喪失でコメントする気力まで失ってしまったのかは定かでないが、自身が監督に就任して以来初の会見拒否は異常事態とも言えるだろう。
近年の巨人は本拠地東京ドームでの試合後、勝敗の結果に関係なくネット裏のイベントルームで指揮官がメディア対応することが事実上の慣例となっている。ちなみに前指揮官の原辰徳氏は監督時代、どんなにゲーム内容がひどくても試合後の対応を怠ったことはなかった。
2011年6月15日に東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズ戦に敗れた後、悔しさの余り机に帽子を叩き付け、のっけから「総括なんてできねえ!」と吐き捨てたことはあったものの、“3問限定”としながら記者の質問には応じていた。
しかも、この日の対戦相手DeNAのアレックス・ラミレス監督は16日の阪神戦(横浜スタジアム)で22年ぶりとなる20失点で無残な大敗を喫したが、きちんと試合後の囲み取材に応じている。つい3日前の大敗でも試合後に「私が監督となってすべてのことが初めて。これだけ失点すると次の日には統計的に余り点を取られない」と努めて前向きに語り、翌日のリベンジに結び付けた。同じ巨人OBでもある敵将のほうが高橋監督よりも、よほど頼りがいがあるように感じられたのは筆者だけでないはずだ。
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