1カ月当たりの残業時間が長い職種は? 人材会社パーソルキャリアが調査した結果、残業時間の月平均が最長だったのは「ゲーム制作・開発」の45.3時間だった。同社は「特にオンラインゲーム・携帯ゲーム・ソーシャルゲームは日々の改修や開発が欠かせない分野のため、スピーディーな対応力が求められる」とみている。
次いで残業時間が長かったのは「インターネット/広告/メディア」(42.4時間)。以下「建築施工管理」(41.5時間)、「ビジネスコンサルタント」(40.5時間)、「設備施工管理」(39.4時間)――と続いた。
「調理/ホールスタッフ/フロアスタッフ」(38.0時間)、「ファッション」(36.3時間)「システムエンジニア」(32.8時間)なども残業が多かった。
3位と5位に施工管理職がランクインしたことについて、パーソルキャリアは「オリンピック需要に伴う建設ラッシュが発生しているにもかかわらず、分野によっては職人が少なく、なかなか工事が進まないこともある。結果として工事スケジュールに遅れが出やすくなり、納期を厳守するために残業が発生する」と分析する。
残業時間が短い職種は?
では、残業時間が短い職種は? 調査によると、月平均が最短だったのは「経理事務・財務アシスタント」(11.1時間)。以下「秘書/受付」(11.6時間)、「医療事務」(12.1時間)、「一般事務・アシスタント」「通訳・翻訳」(ともに12.2時間)、「薬事」(12.7時間)――という結果だった。
「営業事務・アシスタント」(13.9時間)、「銀行の個人向け営業」(15.9時間)なども残業が少なかった。
ただ同社は「1位の『経理事務・財務アシスタント』は決算期付近が繁忙期であり、10位の『営業事務・アシスタント』は営業担当や顧客からの急な依頼が入り、想定外に帰宅が遅くなる日も発生する。つまり、どの部署でアシスタントをしているかによって働き方は大きく変わる』と指摘。
「このような環境でも、月間の残業時間を10時間台に抑えることができているのは、この職種で働く人たちが『効率』や『生産性』を重視し、実践しているからだと考えられる」と結論付けている。
調査は2018年6月にインターネット上で実施。正社員として働く20〜59歳の男女から1万5000件の有効回答を得た。
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