2015年7月27日以前の記事
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リスク管理が資産運用で最も重要なワケ THEOに聞くお金のデザイン中村社長に聞く(1/4 ページ)

短期的な売買ではなく、長期で運用して資産を形成していくために重要なことはなんだろうか? 機関投資家などのプロの投資家が使っているのと同様のシステムを、低額から利用可能なロボアドバイザー「THEO」を提供する、お金のデザインの中村社長に話を聞いた。

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 投資や資産運用というと、値上がりしそうな銘柄を選んで買って、高くなったら売却して……そんなイメージを持つ人も多いだろう。実際、この20年ほどの日本の投資環境は、初期のネット証券しかりFXや仮想通貨しかり、売買して利益を得ることにフォーカスしたものが多かった。しかし、こうした売買を中心とした投資は、一部の人が大儲けをして多額の資産を築いたという話がある一方で、失敗して投資自体を止めてしまうという人もいたのも事実だ。

 そんな中、しだいに投資に対する見方は変わってきている。ギャンブル的な意味合いを持った投資ではなく、貯蓄の代替としてしっかり機能するプラットフォームが存在感を増してきた。

 「THEO(テオ)は資産運用をやったことのない人がターゲットです。普通はシンプルで分かりやすいものがいい。しかし、あえてそういった方々にこそ、本当のプロの投資家が使っているものを提供したい」


「THEO」を運営する、お金のデザインの中村仁社長

 そう話すのは、預かったお金をお任せで運用してくれるロボアドバイザーサービス「THEO」を運営する、お金のデザインの中村仁社長だ。

全世界に投資、株から債券から不動産まですべての資産に投資

 売買を繰り返すことで資産を増やすのではなく、長期間持ち続けることで資産を増やすにはどうすればいいのだろうか。短期の変動はあっても、長期で見ると、経済が成長するにつれて株式全体の価値も増加していく。この流れに乗って資産を増やしていくというのが、機関投資家と呼ばれるプロの投資家の基本的な考え方だ。

 では具体的には? どの国への投資かという点では、すべての国に投資すべきだと中村社長は言う。「日本がGDPでいうと1%くらいの成長の中で、全世界のGDP成長は3%くらい。合理的に考えると全世界に投資できると3%成長を享受できる。世界中に分散して投資できると一番いい」(以下、発言は中村氏)

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