若者に人気のレモンサワーが“第2のハイボール”になりそうな3つの理由:飲食店にもメリット(1/5 ページ)
レモンサワーが若者を中心に受けている。メーカーや飲食店もこぞって新商品を投入しているが、単なるブームに終わらず、“第2のハイボール”としての地位を確立できるか。
レモンサワーといえば、いわゆる赤ちょうちんの灯る“おやじ系居酒屋”で中高年を中心に愛されてきた、誰もが知る定番のアルコール飲料である。ご存じの方も多いかと思うが、このレモンサワーが若者を中心にブームとなっている。
データで見るレモンサワーブーム
本当にレモンサワーがブームになりつつあるのか、データから読み解いてみたい。 ホットペッパーグルメ外食総研は、レモンサワーに関する調査を2017年6月1〜7日にかけて、20〜69歳の男女を対象にインターネット上で実施。1万335件の有効回答を得た。
調査結果によると、お酒を飲む人の26.4%、つまり4人に1人が「好んで飲む」とレモンサワーを支持している。さらに、「これからレモンサワーを飲んでみたいですか?」という質問においても「今後レモンサワーを飲みたい」と答えた人が34.7%と、今後のレモンサワーのさらなる需要拡大が予想できる結果となった。
その中でも、特に注目してほしいのは若年層の飲酒意向だ。20代男性の48.4%、20代女性は40.9%が「今後レモンサワーを飲みたい」と回答しており、若者を中心とした今後の需要拡大が期待できる。
また、その理由にも注目したい。レモンサワーを支持している理由は、「飲みやすい」「味が好き」「料理に合う」となっており、味覚に関するものが中心となっている。昨今“若者のお酒離れ”が飲食業界の課題として挙げられるが、このようなアンケートデータから見ても、レモンサワーが日常的にお酒を飲む人へのさらなる需要拡大につながるのはもちろん、「苦い」「わざわざ飲む必要を感じない」といったお酒離れの要因となっている課題を払拭(ふっしょく)する救世主となる可能性を秘めている。
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