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日本和装、元社長が1億円超を私的流用 ロールスロイスの維持費・引っ越し代に使用クルーザーの維持費も(3/3 ページ)

日本和装HDの吉田重久代表取締役が、同社の資金を私的に流用していたことが判明。合計金額は1億円超。私物のクルーザー船の維持費、私物のロールスロイスの維持費、私宅の転居代金と賃料などに使用していた。

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関係者の去就は……

 調査委はこの問題の要因を「吉田社長、菅野取締役を中心とした管理部門の責任者が関連当事者取引の問題性を十分に理解・認識しておらず、公私の区別がついていなかった」「関連当事者取引の存在を適切に把握する仕組みや関連当事者取引をけん制する仕組みがなかった」などと指摘している。

 問題の責任を取り、吉田社長は10月31日付で社長兼会長を辞任。12月1日付で代表取締役も辞任し、取締役に退く予定だ。後任は道面副社長で、すでに10月31日付で昇格し、代表取締役社長として指揮を執っている。12月1日までは代表取締役2人体制になるという。

 菅野取締役は10月31日付で取締役を辞任済み。子会社の代表取締役からも辞任予定だが、日程は未定という。

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日本和装HDの社長人事(=IR資料より)

 また、19年3月末の定時株主総会で付議した後に外部から管理本部長を招き、コンプライアンス関連の研修を行うなどの再発防止策を行っていく。

 一連の問題によって過年度決算を訂正する必要性が生じたため、日本和装HDは10月31日に予定していた18年12月期第3四半期の決算発表を11月14日に延期する。

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