まるでアイドルのコンサート? QBハウスの競技会がすごかった:報道陣に初公開(1/5 ページ)
QBハウスを運営するQBネットHDが全国の店長会とカットコンテストを報道陣に初公開した。コンテストはまるでアイドルのコンサート並に盛り上がりを見せたが、なぜ同社はこのタイミングで公開したのだろうか。
「盛り上がっていきましょー!」
「いくぞー! カモンベイベー」
会場が暗転すると、大音量の音楽が流れ始めた。観客席の脇にあるドアからスポットライトを浴びた出場者たちが現れ、観客の声援を受けながらステージに上がる。全員が登壇すると盛り上がりは最高潮に達した。
観客は装飾された帽子をかぶったり、応援する選手の名前が書かれた手作りの大型うちわを持っていたり、ピンクの法被を着たり、ペンライトを持っていたりと思い思いの応援グッズを用意している。ステージに向かって選手の名前を叫ぶ観客もちらほらみられる。ここはまるで、人気アイドルのコンサート会場のようであった。
年に1度の祭り
11月8日、QBハウスを運営するキュービーネットホールディングス(以下、QBネットHD)は「QBハウス 第11回全国店長会&第7回カットコンテスト」を横浜市で開催した。冒頭のシーンは、カットコンテストの一幕である。
コンテストは各国各エリアの予選を勝ち抜いた総勢97人の従業員が腕を競い合うイベントである。コンテストは3部構成となっており、決められたスタイルをどこまで忠実に再現できるかを競う「規定スタイル」、スタイリストとしての基礎を競う「スポーツ刈りスタイル」、女性ヘアの表現力を競う「フリースタイル」の3つがある。
いずれも、理美容の練習に使われる「ウィッグ」の髪を制限時間内にカットしていくスタイルだ。QBハウスHDでは、従業員の技能向上とモチベーション維持のために毎年開催している。
このイベントでは、コンテストのほかに、永年勤続表彰や社長講演なども行われる。当日は、600人近くの従業員(主に店長)が集まった。
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