ニュース
串カツ田中、喫煙者のドリンク1杯を無料で2倍サイズに 「我慢に感謝」:6月から全面禁煙化
串カツ田中が、喫煙者のドリンク1杯を無料で2倍サイズにするサービスを始める。サービス名は「ノンスモーキングチャレンジ」で、11月21日に開始予定。6月から全国の店舗を全面禁煙化しており、足が遠のいた喫煙者が一定数いるため、新サービスによって再獲得を図る。
「串カツ田中」を運営する串カツ田中ホールディングス(HD)は11月21日から、喫煙者が店員にたばこを見せると、ドリンク1杯を追加料金不要で「メガサイズ」(通常の2倍量)にサイズアップするサービス「ノンスモーキングチャレンジ」を始める。
同社は6月1日から全国の店舗を全面禁煙化しており、足が遠のいた喫煙者が一定数いることから、新サービスによって再獲得を図る。
立ち飲み形式の店舗と、新入社員が研修を行う店舗「小伝馬町研修センター店」(東京都中央区)など計7店舗を除く全国の店舗で実施する予定。終了期限は設けず、今後も継続していく方針。
同社の広報担当者は、サービス開始の理由を「喫煙者に我慢をさせてきたため、(禁煙化への協力に)感謝の気持ちを込めた」と説明する。「他社は喫煙可の店舗が多いが、(全面禁煙の)当社の店舗では快適に過ごせる」との考えから、非喫煙者はサービスの対象外とする。
同社は「喫煙者の方も、串カツ田中の店内だけではお得に楽しくプチ禁煙してみては」と呼び掛けている。
売り上げは好調、課題も解決
全面禁煙化後は、客単価こそ微減しているものの、全店売上高と客数が大きく伸びるなど堅調に推移しているという。
一時は顧客が近隣の路上などで喫煙し、ポイ捨てをするケースが増えていたというが、「貼り紙の掲示や、個別の対応によって改善に努めている」としている。
関連記事
- 「完全禁煙化」から3カ月で串カツ田中はどうなった? 客数と売り上げに驚きの変化
2018年6月1日からほぼ全店を全席禁煙化した串カツ田中の売り上げや客数にはどのような変化がでたのだろうか。従業員の受動喫煙を防止するとともに、ファミリー層の利用増を狙っていたが…… - 新入社員の離職防止に効果あり? 串カツ田中“新人だらけの店舗”に行ってみた
新入社員の定着率UPが課題だった串カツ田中は、正式配属前の新入社員を集める“実験店”をオープンした。効率的にスキルを習得させたり、同期意識を醸成したりするのが目的だが、どのように運営されているのだろうか。 - 串カツ田中、1日限りの「ボジョレー飲み放題」開催 狙いは女性客
串カツ田中が11月15日に、「ボジョレー・ヌーボー」が飲み放題になるイベントを開催する。税込価格は女性が1080円、男性が1620円。女性グループ客の獲得を図る狙い。 - JT、プルーム・テックを買うと「もう1本おまけ」実施 大盤振る舞いでアイコス対抗か
JTが「Ploom TECH」スターターキットを購入した顧客に対し、同キットをもう1つ提供するキャンペーンを始める。この“大盤振る舞い”にはどんな目的があるのか。同社の決算資料から狙いを探った。 - 喫煙者が「プルーム・テック」に換えると、有害物質は禁煙並みに減る――JTが安全性強調
JTが、プルーム・テックの安全性を調べるための臨床試験結果を発表。紙巻きたばこから同商品に切り替えた場合、体内の有害物質は禁煙した場合と同じくらい低減することが分かったという。来春までに発売予定の新モデルの安全も今後検証していく方針。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.