若手社員の半数以上は「3年後は今の企業で勤務していないと思う」 その理由は?:働き方改革の影響も
3年後も今の会社で勤務し続けていると思う? 与信管理を手掛けるリスクモンスターが若手社員を対象に仕事や会社に対する満足度について意識調査を実施。「3年後は勤務し続けていないと思う」と回答した若手社員は半数以上いた。
3年後も今の会社で勤務し続けていると思う? 与信管理を手掛けるリスクモンスター(東京都中央区)が若手社員を対象に仕事や会社に対する満足度について意識調査をしたところ、「3年後は勤務し続けていないと思う」と回答した人は51.0%と、「3年後も勤務し続けていると思う」と回答した人(49.0%)を上回った。
「3年後は勤務し続けていないと思う」と回答した人にその理由を聞いたところ、「給料が低いから」(38.9%)との回答が最多で、「最初から転職するつもりだから」(19.6%)、「仕事にやりがいを感じないから」(19.3%)、「残業が多いから」(16.0%)、「福利厚生が不十分だから」(15.4%)――と続いた。
一方、「3年後も勤務し続けていると思う」人からは、「福利厚生が充実しているから」(34.0%)、「勤務時間や休日が自分に合っている」(29.9%)、「給料が良いから」(21.8%)、「仕事に誇りを持って取り組めるから」(19.0%)、「自身の成長が見込めるから」(15.6%)といった意見が寄せられた。
勤務先がブラック企業だと思う若手社員は30.0%いた。その理由には「サービス産業が多いから」(45.0%)、「有給休暇を取得できないから」(31.7%)、「ノルマの高さが異常だから」(25.6%)、「休日出勤が多い」(22.2%)、「社内のハラスメント行為が多い」(17.8%)などが挙がった。
同社は「前回調査と比較すると、残業や休日に関する項目の回答率が減少した一方で、『ノルマの高さが異常』の項目では6ポイント上昇する結果だった。働き方改革の影響で勤務時間の削減は進んだものの、仕事量はそれほど減少せず、ノルマ設定が高くなっていると感じている」と推察している。
調査は10月23〜26日にかけて、新卒入社1〜3年目600人を対象にインターネット上で実施した。
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