ニュース
三越伊勢丹、新宿南口のオフィスビル売却を正式発表 約294億円:「SOUTHGATE新宿」
三越伊勢丹HDが、新宿南口のオフィスビル「SOUTHGATE新宿」売却を正式発表。売却額は約294億円。譲渡先は資本・取引・人的関係のない一般事業法人だが、法人名は非公表。
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は11月27日、新宿駅南口付近のオフィスビル「SOUTHGATE新宿」(東京都渋谷区)を約294億円で売却したと正式発表した。「経営資源の有効活用による資産の効率化と財務体質の強化を図るため」という。
同ビルは1993年2月完成。立地の良さに加え、ワンフロア最大512坪の広さが特徴。現在は旅行大手のエイチ・アイ・エスなどが入居している。
譲渡先は資本・取引・人的関係のない一般事業法人だが、法人名は非公表。売買契約締結日は11月30日、物件引き渡し日は2019年1月17日を予定する。
19年3月期第4四半期に固定資産売却益を特別利益として計上する予定。19年3月期の通期連結業績への影響は精査中としている。
三越伊勢丹HDは18年3月期に最終損益が8年ぶりに赤字転落したが、19年3月期は立て直しに成功しており、19年3月期 上半期(18年4〜9月)の連結業績は営業利益が前年同期比41.5%増の108億2500万円に改善。
ビル売却益を含まない時点での通期業績予想では、営業利益が前期比18.8%増の290億円、純損益が130億円の黒字(前期は9億6000万円の赤字)を見込んでいる。
関連記事
- いつも暇そうに新聞を読んでいる不動産屋はなぜベンツに乗っているのか
いつも店舗で暇そうにしている不動産屋を見かけたことはないだろうか。ビジネスパーソンがせっせと働いているのとは対照的だが、どのようにして稼いでいるのだろうか。そのビジネスモデルを解剖する。 - 所有不動産を「子供に相続したくない」親は何パーセント?
戸建てやマンションなど不動産を持っている親にとって、相続をどうするかは悩む問題。調査によると、「資産を残したい」「家族の思い出の場所」「先祖代々の土地」という子供に不動産を守ってもらいたい気持ちは強いが、「子供に相続したくない」という回答も多かった。 - 不動産業界の「働きやすい企業」 1位は「朝食無料」「仮眠OK」の、あの会社
不動産業界の中で最も働きやすい企業は?――グローバルウェイ調べ。 - 野村不動産の過労死事件から考える、「裁量労働制」の“光と闇”
野村不動産の過労死事件や、厚生労働省の“不適切なデータ”問題が起きて以降、「定額働かせ放題の制度だ」と批判を浴びている「裁量労働制」。ただ、“ブラック企業アナリスト”の新田龍氏は、裁量労働制自体は悪質なものではなく、正しく運用すれば労働者にメリットのある制度だと解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.