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所有不動産を「子供に相続したくない」親は何パーセント?:意外と多い?
戸建てやマンションなど不動産を持っている親にとって、相続をどうするかは悩む問題。調査によると、「資産を残したい」「家族の思い出の場所」「先祖代々の土地」という子供に不動産を守ってもらいたい気持ちは強いが、「子供に相続したくない」という回答も多かった。
自分が持っている不動産を「子供に相続したくない」と考える親の比率はけっこう多いようだ。不動産の比較査定サイト、スマイスターが調査した結果によると、約20%の親が「子供に相続しない」と回答した。
背景には、資産価値の長期的な下落と、同居の問題があるようだ。「子供に相続させる際の不安は何ですか?」という質問に対しては、20%が「老朽化」を挙げ、17%が「売れそうにない」、8%が「管理費がかかる」と答えた。また、「子供が住む予定がない」も約20%、「子供が使う予定がない」も16%となった。
相続させたい理由は、「資産を残したい」(54.2%)がトップ。「ほかに相続する人がない」(20.3%)という仕方なくという回答や、「子供に住んでもらいたい」(16.1%)、「家族の思い出の場所だから」(12.7%)、「先祖代々の土地だから」(10.2%)という、子供に不動産を守ってもらいたいという気持ちも大きいようだ。
一方で、子供側は意外と相続を期待している。相続人のうち、「相続したい」は82%だった。
所有している不動産は、「戸建て」が76%でトップ。次いで「区分マンション」(23.8%)、「土地」(20.4%)と続いた。
調査は9月26日から10月4日にかけて、スマイスターを利用した全国の男女にインターネットで行われた。回答者は244人だった。
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