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読売新聞、購読料を24年ぶり値上げ 販売店の経営難・人手不足解消へ:子ども・学生向け姉妹紙も
読売新聞社が2019年1月1日から月ぎめ購読料を値上げする。朝夕刊セットは4037円から4400円、朝刊単体は3093円から3400円となる。全国の販売店で、経営難と従業員不足が深刻化しているため。
読売新聞社は12月12日、2019年1月1日から月ぎめ購読料を値上げすると発表した。朝夕刊セットは4037円から4400円、朝刊単体は3093円から3400円に引き上げる。朝刊の一部売りも130円から150円に改定する(価格は全て税込、以下同)。全国の販売店で、経営難と従業員不足が深刻化しているためという。
子ども・学生向け姉妹紙の月ぎめ購読料も値上げし、「読売KODOMO新聞」は500円から550円、「読売中高生新聞」は780円から850円に変更する。一部売りの価格は、前者は150円から160円、後者は200円から220円となる。
同社が値上げするのは1994年以来25年ぶり。25年間で労働者の最低賃金が1.5倍に拡大し、ガソリン価格も上昇していることから、現行の価格体系では戸別配達網の維持が厳しくなっていたという。今後は、値上げによる増収分を販売店の労務環境改善に充てるとともに経費削減を徹底し、体制維持に努めるとしている。
サービスの拡充も進め、19年2月には新聞の購読者は追加料金なしで閲覧できるニュースサイト「読売新聞オンライン」を開設する予定。最新ニュース、Web限定コラム、人気作家による連載小説、動画などを配信していくという。
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