トランプ氏、ビットコイン支持者のマルバニー氏を首席補佐官代行に任命 仮想通貨業界に期待が広がる:トランプ氏も前向きか
トランプ米大統領は12月14日、大統領首席補佐官代行にミック・マルバニー米行政管理予算局(OMB)局長を任命したと発表。マルバニー氏はビットコイン支持者であり、仮想通貨業界にとってはプラスとなるだろうとの期待が広がっているようだ。
トランプ米大統領は12月14日、大統領首席補佐官代行にミック・マルバニー米行政管理予算局(OMB)局長を任命したと発表した。マルバニー氏はビットコイン支持者であり、トランプ氏の側近にマルバニー氏のような人材が登用されたことは仮想通貨業界にとってはプラスとなるだろうとの期待が広がっているようだ。CCNが報じた。
マルバニー氏は下院で働いていたころ、仮想通貨や新しい技術の法整備を目指す法律家などで形成されたブロックチェーン(分散型取引台帳)委員会の活動に参加していた。
ブロックチェーン技術の研究を増やすための議案やブロックチェーン技術が電子署名やスマートコントラクトなどに適用していることを認めるためE-SIGH法を改正するなど、マルバニー氏はブロックチェーン産業の成長と革新を支える草案策定に貢献したとされている。
これらの取り組みに取り掛かっていた時期に「ブロックチェーン技術は金融サービス産業に革命を起こす可能性を有している。米国経済と政府、そして私自身はこの取り組みに関われていることを誇りに思う」と発言していたことなどからも、マルバニー氏がビットコインなどに対して非常に前向きであることがうかがえる。
“ビジネス好き”なトランプ氏についてもこれまでの発言などからブロックチェーン技術やその可能性に対してはオープンマインドであると見受けられるといい、マルバニー氏の登用が仮想通貨やブロックチェーン技術の発展加速につながるか注目される。
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