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ビットコイン、2週間ぶりに4100ドル台まで回復 ショートポジション解消の動きが要因か:その他主要仮想通貨も上昇
ビットコイン価格は12月20日、およそ2週間ぶりに4100ドルを上回る水準まで回復。その他主要仮想通貨も軒並み上昇傾向となっており、仮想通貨相場全体が上向いた。
ビットコイン価格は12月20日、およそ2週間ぶりに4100ドルを上回る水準まで回復した。リップルやイーサリアムなどのその他主要仮想通貨も軒並み上昇傾向となっており、仮想通貨相場全体が上向いた。
米CNBCの取材に応じた米投資プラットフォーム運営会社eToroでシニア市場アナリストを務めるマティ・グリーンスパン氏は「月曜(17日)からの上昇傾向は現在の下値支持線レベルである3000ドルの水準を押し上げている」と主張。下値を再形成するのに非常に重要な動きだと指摘している。
また、今回の上昇の要因については、休暇シーズンに先立ちショート(売り建て)ポジションを解消しようとする動きがあったためだと説明した。
ビットコイン価格は2017年12月に2万ドル近傍まで上昇し、過去最高値を記録した。その時の水準と比較すると、現在の価格は80%程度も低い水準となっている。
18年に入り仮想通貨取引が盛んな中国や韓国でICO(Initial Coin Offering、仮想通貨の新規公開)が禁止されるなどの仮想通貨取引を抑制し得る動きも目立ったが、仮想通貨を取り巻く環境は整備されつつある。
19年1月にはニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下におさめるインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange、ICE)がビットコイン先物契約を開始するとみられており、相場の本格的な上昇につながるか注目される。
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