18年は投資家にとって不遇の年だった…… ほとんどの資産が運用実績不振、19年はどうなる? :仮想通貨だけじゃなかった
2018年は投資家にとっては不遇の年だったかもしれない。米CNBCがまとめたところによると、今年はほとんどのアセットクラスがマイナス収益か足し引きゼロの年次実績となったようだ。
2018年は投資家にとっては不遇の年だったかもしれない。米CNBCがまとめたところによると、18年は株や米国債、社債に至るまで、ほとんどのアセットクラスがマイナス収益かほぼゼロに等しい年次実績となったようだ。
08年に世界金融危機が起こった時でさえ、米国債や金は年次実績ではプラスの着地だ。15年はほとんどのアセットクラスが赤字となったが、それでも株や米国債は利益をねん出した。
仮想通貨市場もビットコインを筆頭にほとんどの主要仮想通貨が暴落した1年となった。18年初めは2万ドル近くだったビットコイン価格は、4000ドルを下回る水準まで値を下げている。多くの投資家は仮想通貨の今後について楽観的な見通しを立てられず、仮想通貨の時価総額は7000億ドルあまりも減少した。
19年も続く弱気相場
だがこれは、さらなる暴落の序章に過ぎないかもしれない。
CNNが報じたところによると、米大手金融機関Bank of Americaが注視している19の指標のうち14の指標が弱気相場であることを示しているとし、これは現在の混乱状態がまだまだ続くというサインかもしれないという。
また、カナダ大手銀行Bank of Montrealで金利戦略部門責任者を務めるイアン・リンジェン氏も相場の下降傾向は19年も続くとみる。
「18年は全てのアセットの運用実績がベンチマークを下回った。これは単純に、米国の連邦準備制度(Fed)が金利の引き上げとバランスシート縮小を実施することで金融引き締め政策を加速させたためだ。我々の見通しでは、Fedは19年もこの方針を維持するとみている。過去のデータを参照しても、(現在の弱気相場は)Fedが方針を転換させるほどのレベルではない」と指摘した。
関連記事
- 2019年の仮想通貨相場はどうなる? PwCがポジティブな見通しを発表
2018年は仮想通貨にとって波乱の年だったに違いない。低迷した市況環境のまま年末を迎えることになりそうだ。2019年の仮想通貨相場はどうなる? - クレカ「ゴールドカード」所有率1位の県は……?
クレジットカード選びのポイントは、全世代で「ステータス」よりも「お得さ」──NTTドコモが3月12日発表した意識調査から、こんな結果が浮かび上がった。30〜60代では約9割近くが「おトクさ」を重視し、「ステータ - 退職者が「辞めたけど、良い会社だった」と感じる企業、2位はP&G 1位は……
退職者からの評価が高い会社は? 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」が調査を行った結果、2位はP&Gだった。1位は……? - 18年版「正社員の平均年収ランキング」、全体は414万円 職種別1位は829万円の……
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアは12月3日、2018年版「正社員の平均年収ランキング」を発表。全体の平均年収は414万円だった。職種別1位は829万円の…… - 「電通」人気が復活か 19年卒就職人気ランキング
楽天が運営する就職活動情報サイト「楽天みん就」は4月6日、2019年卒予定の学生を対象に調査した就職人気企業ランキングを発表した。航空会社や食品・消費財メーカーが人気だった一方、メガバンクなどのランクダウンが目立った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.