中国人が日本でしたいのは森林浴に握手会!? 意外な訪日旅行トレンド:SNSのつぶやきから分析(2/3 ページ)
SNSから中国人が日本旅行に求めることを調査。「したいこと」では森林浴や握手会が上位に。「行った場所」だと「ドン・キホーテ」などが浮上した。
「アイドルの元祖」日本の握手会へ
加えて同社の担当者によると、中国での美容院のクオリティーはどうしても日本より高くなく、質の高い美容師の料金は高額になりがち。日本では総じて1万円以下で一定品質の技術やホスピタリティーが味わえることから人気が高いという。
9位の「握手会に参加したい」も一見ニッチなアクティビティーだ。中国ではAKB48の上海版としてスタートした「SNH48」を皮切りにアイドル人気が過熱しているという。トレンドExpressの担当者は「アイドル文化は日本が元祖。AKB以外にも日本でさまざまなアイドルに会ってみたいと思うようだ」と話す。アニメやゲームの題材を劇にした「2.5次元ミュージカル」も中国で話題で、オンラインゲーム「刀剣乱舞」などの握手会が人気という。
日本ウイスキー品薄、中国でも話題に
同様に集計した「行った場所」の結果を見ると、1位「沖縄」や2位「北海道」といった定番観光地に交じって急浮上したのが8位の「SUNTORY山崎蒸溜所」(大阪府島本町)。近年、中国ではウイスキーに「かっこいい」「成功者」といったイメージが付いてブームとなっていたという。
加えてトレンドExpressの担当者が指摘するのが、日本国内でも話題になった「日本産ウイスキーが品薄」というニュースに対する中国人の注目ぶりだ。「今はSNSを通じて日本のニュースがリアルタイムで中国でも伝わる。『日本産の他のウイスキーが売れすぎて販売中止』というニュースが駆け回り、『買っておかないと』という消費者心理が中国でも高まった」(同社の担当者)。投資目的で買われたケースも多いとみる。
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