今年こそ“英語習得の年”に! 米国人講師に「読めるのに話せない理由」を聞いた:苦手意識を克服しよう(5/5 ページ)
今年こそ“英語習得の年”にしよう! そのコツをブライアンさんに聞いてみた。
ビジネスパーソンが海外に行ったときにお勧めのフレーズ
――海外に行った際にお勧めのフレーズはありますか?
私自身の経験で一番助けられたフレーズは、タイでスパイシーな料理に苦しんだときのMore water please(もっと水をください)ですかね(笑)。今のは冗談ですが、Thank youのいろいろなバリエーションを覚えておくのもいいと思います。時間がないときやチャットをするときには、Thanks!というカジュアルな表現もありますし、「本当にありがとう」と感謝を表したいときはThank you very muchと伝えるべきです。米国人の場合は、カジュアルなものに親しさを感じる傾向があります。日本人はフォーマルな場で人間関係を作ってから徐々にカジュアルになっていきますが、米国人はちょっと違います。私のようなオレゴン出身の米国人としては、なるべくカジュアルに付き合いたいのです(笑)。
日本人はShy(恥ずかしがりや)な人が多いので、自信を持ちつつカジュアルに振る舞えば、米国人と友達になりやすくなると思います。あとは、相手のよかった点やポジティブな点について話すのがいいですね。例えば一緒に何かを経験したのならThat was great(あれは素晴らしかったね)、That was the best in my life!(人生で一番)などがあります。自分のことだけではなく、相手のことを聞いてみる姿勢も必要です。Hi! How are you? Did you enjoy it?(やあ元気? 楽しんでいる?)、What do you think?(あなたはどう思う?)、Do you like it?(あなたはそれが好き?)などのフレーズを使いながら、いろいろと話題を深堀りすればいいでしょう。
――今からでも簡単に始められる、かつ効果的な勉強方法はありますか?
Podcastはおすすめですね。BBCとかCNNなどが難しいと感じる場合は、趣味についてのPodcastを探してみてください。大切なのは「好きな分野を勉強すること」です。なぜなら好きじゃない分野は聴くのに飽きてしまったりしてなかなか続けられないからです。
例えばテニスの……「肩こり」じゃなくて錦織圭が好きなら、テニスのPodcastを聞いてみてください。私は歌が好きなので、CDやカラオケで勉強しました。カラオケはいいですよね! 分からない言葉があったら自分で調べることが大事です。私は好きなアーティストの曲で歌詞の意味が分からない場合は、カラオケで歌えなくなると思い、いつも言葉を調べていました。好きなものだったら頑張れるのです。
最後にお伝えしたいことがあります。英語が話せなかったり、マナーを知らなかったりして外国人を怒らせるようなことがあっても決して落ち込まないでください。世界中のマナーを完璧に覚えることはできないのですから。失敗したとしても、相手に共感を持って接すればその気持ちは必ず伝わるのです。さきほども申し上げましたが、人間同士のやり取りなので、コミュニケーションが一番重要なのです。自信を持って行動してみてくださいね。
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