ごみの“迫力”でお酒が進む? 美術館みたいな「ごみ処理施設」で大人の社会見学:ガラス張りの“見せる”施設(1/4 ページ)
「ごみ処理の様子を見ながらお酒を飲む」というイベントが話題になっている。なぜお酒を飲むイベントなのか。ごみ処理施設でどんなものを見られるのか。開催初日に、東京都武蔵野市の武蔵野クリーンセンターを訪れた。
「ごみ処理の様子を見ながらお酒を飲む」というイベントが話題になっている。東京都武蔵野市の武蔵野クリーンセンターが実施している「gomi_pit BAR(ごみピットバー)」というイベントだ(全5回、2018年12月〜19年2月)。
12月中旬の開催初日に同センターを訪れてみると、真新しい建物の中にガラス張りの通路が伸びていて、“ごみ”のイメージとは程遠い、明るくオープンな雰囲気だ。なぜごみ処理施設でお酒を楽しむ場を提供することになったのか。それを知るために、最新設備を備えた武蔵野クリーンセンターを見学した。
「見せる施設」を目指した新クリーンセンター
現在の武蔵野クリーンセンターは17年4月に稼働を開始。約30年前に建設した旧施設を建て替えた。何年にもわたって市民と意見交換を重ね、新施設のコンセプトなどを決めたという。
外観は「武蔵野の雑木林」をイメージしており、街に溶け込むデザインになっている。外階段を上り2階の入り口から中に入ると、市内で収集されたごみをためる「ごみピット」や、職員が24時間常駐する「中央制御室」など、施設全体を見渡せる。ガラス張りになっているからだ。ガラス越しにごみが見えるものの、嫌なにおいは全くない。外観、室内ともに「見せる施設」を目指したという通り、まるで美術館のようだ。通路を1周すると、ごみ処理の様子を一通り見学できるようになっている。
その中でも一番の見どころは「ごみピット」だ。ごみピットバーのイベントも、主にこの場所で行われる。イベント開催時にはガラスの前にテーブルと椅子が設置され、巨大なクレーンがごみを持ち上げる様子を見ながらお酒を楽しめる。
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