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余命1年を宣告され単身渡米 がんを乗り越え「2度の世界女王」に輝いたバックギャモン選手:「泣いてる時間を努力に変えよう」(5/5 ページ)
世界の競技人口3億人ともいわれている人気ゲーム「バックギャモン」で2度の世界チャンピオンに輝いた矢澤亜希子さん(38歳)。子宮体がんで余命1年と宣告されてから「世界」を獲るまでのサクセスストーリー。
勝率1%でも諦めない
「泣いてる時間を努力に変えよう」。バックギャモンに人生をかけてきた矢澤さんの言葉には重みがある。がんは5年何もなければ一般的に「完治した」といわれるが、治療のかいもあり、再発の可能性はほぼなくなった。今は平均で月1回は海外に出かけ、大会に参加する。18年8月には、モナコの世界選手権で4年ぶり2度目の世界チャンピオンになった。複数回の優勝を達成したのは過去3人だけだ。矢澤さんは前を見続ける。
「勝率1%でも諦めない。これがモットーです。実際に1%の状況から勝ったことが何度もあります。大切なのは、諦めずに勝つ準備をすること。自分でその確率を起こすための努力をしないと、その状況は訪れません。偶然チャンスがやってきたとしても、勝てる体制ができていないとモノにできません。いつでも『不屈』の志を持っていたいと思っています」
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