QRコード決済利用のトップは「楽天ペイ」:利用者は9.4%
QRコード決済の普及に各社が乗り出しているが、各サービスとも認知率は50%以下だ。そのうちのトップは「楽天ペイ」で、スマートフォン所有者の9.4%が利用している。
キャンペーン合戦が過熱するスマホでのQRコード決済。MMD研究所(東京都港区)が実施した調査によると、最も利用されているサービスは「楽天ペイ」だった。スマートフォン所有者の9.4%が利用していた。
2位は「PayPay」(8.1%)、3位は「LINE Pay」(7.9%)だった。トップの「楽天ペイ」でも利用者や利用を検討しているユーザーは19.2%に留まるなど、各サービスで半数以上のユーザーが「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」「全く知らない」と回答しており、未だに認知率は低い。
各QRコード決済サービスの利用意向は、下記グラフの通りだった。
QRコード決済を利用する理由は、トップが「ポイントがたくさん貯まるから」で39.4%に上った。次いで「会計がスピーディーに終わるから」(31.9%)、「キャンペーンを知って興味を持ったから」(26.6%)という回答だった。
逆にQRコード決済を利用しない理由は、トップが「クレジットカードで十分だから」が43.1%でトップ。次いで「現金で十分だから」(23.6%)、「個人情報や決済情報が漏えいしないか不安だから」(21.6%)となった。
なおQRコード決済非利用者に利用意向を聞いたところ、「店員にコードを読み取ってもらうタイプ」に対して24.7%が「利用してみたい」または「やや利用してみたい」と答えた。「自分で店舗側のコードを読み取るタイプ」は24.1%だった。
本調査は20歳〜69歳の男女887人に対して、インターネット上で2019年1月8日〜1月10日に行われた。
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