トヨタがクルマの定額サービス 月額4万円台から:新会社・KINTO設立
自動車業界にもサブスクリプションモデルの波が――。トヨタ自動車はクルマの月額定額サービスを2月6日から開始する。複数のレクサスの乗り換えなども可能だ。
トヨタ自動車はクルマの月額定額サービスを2月6日から開始する。トヨタファイナンシャルサービスと住友三井オートサービスの出資のもと、既に1月11日に運営会社のKINTOを設立している。
新サービスは、3年間で1台のトヨタブランド車を利用する「KINTO ONE」と、3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐことができる「KINTO SELECT」の2種類。共に任意保険の支払いや自動車税、登録諸費用、車両の定期メンテナンスがパッケージ化された月額定額サービスだ。
KINTO ONEの対象車種はプリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウン。月額料金は、プリウスが4万6100円〜5万5400円(税別、以下同)、カローラスポーツが4万9500円〜5万8700円、アルファードが7万9000円〜9万2000円、ヴェルファイアが7万5000円〜8万8000円、クラウンが9万円〜9万9000円。
KINTO SELECTの対象車種は、ES300h、IS300h、RC300h、UX250h、RX450h、NX300hで、6カ月ごとに乗り換えとなる。月額料金は18万円。
KINTO SELECTは2月6日から、KINTO ONEは3月1日から東京都内のトヨタ販売店およびレクサス販売店(一部販売店を除く)でトライアルを実施する。今夏以降にサービスを全国展開し、Web申し込みも始める計画だ(KINTO ONEはサービス開始時からWeb受付可能)。秋口には対象車種も増やす。
KINTOは、必要な時にすぐに現れ、思いのままに移動できる「筋斗雲」をイメージした名称だとしている。
関連記事
- 上からも下からも攻めるトヨタ
トヨタは2つの発表をした。1つは「KINTO」と呼ばれる「愛車サブスクリプションサービス」。もう1つは販売チャネルの組織改革だ。ここから一体トヨタのどんな戦略が見えてくるのだろうか? - え!? これクラウンだよな?
トヨタのクラウンが劇的な進化を遂げた。今まで「国産車は走りの面でレベルが低い」とBMWを買っていた人にとっては、コストパフォーマンスがはるかに高いスポーツセダンの選択肢になる可能性が十分にあるのだ。 - グーグル&Uberつぶしのトヨタ・タクシー
現在開催中の「第45回 東京モーターショー」。その見どころについて業界関係者から何度も聞かれたが、その説明が面倒だった。自動運転車や固体電池のクルマとかなら「ああそうですか」で終わるのだが、今回はタクシーなのだ。 - エコカー戦争の局面を変えたプロボックスハイブリッド
トヨタ自動車は商用バンのベストセラー、プロボックスをマイナーチェンジ。焦点となるのはハイブリッドモデルの追加だ。プリウスの発売から24年を経て、遂にプロボックスにまでハイブリッドが普及したことになる。 - トヨタがいまさら低燃費エンジンを作る理由
トヨタは2021年までに19機種、37バリエーションものパワートレインの投入をアナウンスしている。内訳はエンジン系が9機種17バリエーション、トランスミッション10バリエーション、ハイブリッド系システム6機種10バリエーションと途方もない。なぜいまさらエンジンなのだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.