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ドル箱の巨人キャンプを手放したくない、宮崎県の苦悩赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

2月1日、プロ野球の春季キャンプがスタートした。何だかんだ言っても、注目を集めているのが巨人である。報道陣の数も群を抜いて多いわけだが、そのキャンプ地、宮崎でまた大きな施設が完成した。裏では、行政の苦悩がうかがえて……。

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巨人を手放したくない宮崎県の苦悩

 巨人春季キャンプに携わる宮崎県関係者の1人は、こう打ち明ける。

 「新ブルペンを『サンライズブルペン』と自ら命名した原監督は、2月1日の完成記念セレモニーで『ジャイアンツのユニホームを着ている人は、宮崎という地は生涯忘れることのできない素晴らしい土地』とまで言い切った。ある意味で歴史的なことと言えるのではないか。かつて、ここまで原監督の口から宮崎賞賛の言葉は聞こえてきたことはなかっただけに、県関係者の誰もがほっと胸をなでおろしている。とにかく、いろいろ尽力した甲斐があったと言えるかもしれない」

 ただ、あくまでも今のところ「一時凍結」だけで、那覇キャンプへの完全移転話が再燃する可能性もゼロではない。ドル箱の巨人を手放したくない宮崎県の苦悩はまだ続きそうな気配だ。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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