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働く人が“楽”になるために、僕はこんなことをしてきた通勤をなくす(2/6 ページ)

「毎朝、満員電車の中で揺られて、通勤するのがつらい」といった人も多いのでは。生産性を高めつつ、働く人が楽になるにはどうすればいいのか。働く場所に縛られない、ソニックガーデンの「リモートチーム」を紹介する。

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ステップ(2)ツールをクラウド化する

 社内のネットワーク環境でしか使えないツールでは、自宅から利用するのに手続きが複雑になってしまい、生産性が下がってしまいます。私たちはペーパーレス化の次は、クラウドのツールの導入をしました。

 当時、データ共有にはDropboxを使うようにしました。社内のファイルサーバーを使う手もありましたが、社内ベンチャーということもあって、なるべく本体の会社に依存しないようにしたのです。

 社内ベンチャーを始めたときは、メールアドレスもGoogle Apps(現GSuite)のGmailで用意し、プログラムのソースコードの管理もGitHubというサービスを使うようになりました。

 さらに、新規事業のインフラとしてクラウドサービスであるAWSの採用を決めました。所属会社のデータセンターを使う案もありましたが、コストやスピード感が合わずに不採用としました。

 社内ベンチャーとして本体の会社に依存しないようにした結果、あらゆるデータをクラウド化して扱うことが実現できました。

ステップ(3)メールからチャットへ移行する

 メールだと対話のスピードが遅く、離れた場所にいる人と頻繁に会話をするときにはチャットのほうがスムーズにできます。とはいえ、まだオフィスで働いていたころは、チャットだけで仕事するというよりも、全員が近くにいて口頭での会話を補完するために使っていました。

 そして、社内ベンチャー内ではメールを使うのをやめました。お客さまなど社外との連絡は仕方ないにしても、メールの鈍重なやりとりではスピード感が出ないと感じて、電子掲示板ツールを自作して使うようになりました。この自作ツールを使うことで、社内のやりとりはよりオープンになり、速いレスポンスが実現し、コミュニケーションは円滑になりました。ただし、この時点ではだれもリモートワークをしていません。ここまでが準備するための段階でした。

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