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引退した東京メトロ「銀座線01系」が自販機に変身 車両銘板など往年のデザイン採用:“車掌ボイス”も収録(1/2 ページ)
東京メトロが、2017年に引退した「銀座線01系」の部品を再利用した自動販売機「THE VENDING TRAIN」を発表した。サントリーコーヒーと共同で企画した取り組みで、缶コーヒー「BOSS」を販売する。消費者が自販機に近づくと、東京メトロの現役車掌4人が吹き込んだフレーズが流れる仕組みも取り入れた。
東京地下鉄(東京メトロ)は2月22日、1983年〜2017年に営業運転し、現在は引退している車両「銀座線01系」の部品を再利用した自動販売機「THE VENDING TRAIN」を発表した。デザインや機能など随所に“現役時代”の面影を残している点が特徴で、同日から銀座線の溜池山王駅(東京都千代田区)に1台のみ設置する(終了日は未定)。
サントリーコーヒーと共同で企画した取り組みで、自販機では同社の缶コーヒー「BOSS」を販売する。東京メトロは、駅構内や車内ビジョンでメイキング映像を公開する。
自販機の上部には「溜池山王」と書かれた行先表示器、下部には実物をオマージュして数字をアレンジした車両銘板を採用。ごみ箱の上部には、東京メトロのロゴ「Mマーク」のプレートを配した。全体の下部には、銀座線のイメージカラー、オレンジのラインをあしらった。
商品購入時に車両を模したフロントライトが点灯する仕組みや、消費者が自販機に近づくと、東京メトロの現役車掌4人が吹き込んだフレーズが流れる仕組みも取り入れた。
メイキングムービー(=東京メトロ公式YouTubeチャンネルより)
フレーズは以下の5種で、いずれも車内アナウンスにちなんだ内容になっている。
- 今日も「THE VENDING TRAIN」をご利用いただきましてありがとうございます。
- お金のかけこみ投入は、おやめください。
- おつりの取り忘れに、ご注意ください。
- 足元にご注意ください。出口は下側です。
- 「THE VENDING TRAIN」をご利用のお客さまにお願いいたします。一人でも多くのお客さまがお買い求めになれるよう譲り合ってご利用ください。
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