「給与で負けるのは嫌」「イキイキ働いて」――妻のキャリアアップに夫から賛否の声:妻の成長VS.夫の体裁
妻に「働いてほしい」と考える夫が計71.5%に上ることが調査で判明。そのうち「妻にキャリアアップをしてほしい」と考える層は56.5%、「キャリアアップは不必要」と考える層は43.5%だった。それぞれどんな理由があるのか。
就労中の妻に「今後も働き続けてほしい」、専業主婦の妻に「働いてほしい」と望む夫は計71.5%に上る――。ブライダル事業を展開するワタベウェディングの調査でこんな結果が出た。
妻に求める雇用形態は「正社員」(62.8%)が最多。また、妻の就労を望む夫のうち、スキルを伸ばして給与・立場を上げるなど「キャリアアップをしてほしい」と考える層は56.5%に上った。
その理由は「イキイキしてほしい」が51.3%でトップ。2位は「生活水準を向上させたい」(33.6%)、3位は「外とのつながりを持ってほしい」(31.9%)、4位は「お互いに自立した関係でいたい」(25.2%)だった。
5位は「自分の給与が安い」(18.6%)、6位は「自分に何かあった時に困らないように」(15.9%)。妻の成長や充実、健全な関係性の継続を願う声が上位を占めたものの、家計の安定などを理由に挙げる人も一定数みられた。
妻のキャリアアップのためにできることは「家事への参加」(56.2%)、「リフレッシュの時間を持ってもらう」(14.2%)、「育児への参加」(11.1%)など。「愚痴を聞く」(7.1%)、「(男性側が)育休を取る」(2.7%)という回答もあった。
一方、「妻はキャリアを積まなくていい」と考える夫も43.5%存在した。その理由は「自分の給与で十分」(39.7%)、「子育てに専念してほしい」(16.1%)、「(自分の)家事の負担が増えるのは嫌」(12.6%)などが挙がった。
「妻に給与と地位が負けるのが、周りの目が気になり嫌」(2.9%)、「妻に給与と地位が負けるのが、自分のプライド的に嫌」(1.7%)など、体裁を気にする声も散見された。
調査は2月22〜25日にインターネット上で実施。20〜50代の既婚男性400人に意見を聞いた。
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