調査リポート
会社は「調べもの」にいくら払っている? 1日当たり1057億円:毎日1.6時間
業務時間中に「調べもの」をするのに、どのくらいの時間をとられているのだろうか。20〜50代のビジネスパーソンに聞いたところ……。オウケイウェイヴ総研調べ。
業務時間中に「調べもの」をするのに、どのくらいの時間をとられているのだろうか。20〜50代のビジネスパーソンに聞いたところ、最も多かったのは「1〜2時間未満」(69.2%)で、平均1.6時間であることが、オウケイウェイヴ総研の調査で分かった。
平均的なビジネスパーソンは調べものをするのに、1日1.6時間かけているわけだが、それを賃金として考えると、どのくらい支払っていることになるのだろうか。厚生労働省が発表している正社員の賃金や労働時間などを考えて計算したところ、1日に1057億6265万4028円支払っていることが明らかに。
(※)厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」の、正社員・正職員の賃金32万1600円を、厚生労働省「就業形態別総実労働時間数」の一般労働者168.8時間で割り、調べものの平均時間1.6時間をかけ、総務省「労働力調査(詳細集計)平成30年」の正社員・正職員3476万人をかけて算出。 計算式:32万1000円÷168.8時間×1.6時間×3476万人=1057億6265万4028円/日
仕事で調べものをしていて、時間を取られていると「思う(とても+やや)」と答えた人は62.9%。調べものに時間を取られていると思うと答えた人のうち、そのことにストレスを「感じている(とても+やや)」人は75.4%だった。
この調査結果を受け、慶應義塾大学の岩本隆特任教授は「自社のさまざまな業務について、ヒトよりもテクノロジーのほうが高い生産性を出せる業務、テクノロジーよりもヒトのほうが付加価値を出せる業務を棚卸しし、テクノロジーでできることはテクノロジーを活用し、ヒトはヒトでしかできない業務に集中することが、自社の生産性を高めるには重要となるだろう」とコメントしている。
インターネットを使った調査で、20〜50代のビジネスパーソン1000人が回答した。
関連記事
- 100万円で開発した「現金NGのカフェ」が、数年後に増えそうなワケ
秋葉原駅から徒歩5分ほどのところに、キャッシュレスのカフェが登場した。システム開発を手掛けるクラスメソッドが運営しているわけだが、一体どんな店なのか。店内に入って、注文したところ……。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - 「佃製作所はやっぱりブラック企業」と感じてしまう、3つの理由
ドラマ「下町ロケット」の特別編が放映され、14.0%という高視聴率を叩き出した。多くの人がこのドラマを見て胸が熱くなったかもしれないが、筆者の窪田氏はちょっと違う見方をしている。ドラマの内容を考えると、「日本の未来に不安を感じる」という。どういう意味かというと……。 - 「バイトは教育で真人間にしろ」が、ブラック企業につながる理由
バイトテロ騒動で、コンビニや外食産業が揺れている。こうした事態を受けて、「バイトも研修を受けさせるべきだ」といった声が出ているが、筆者の窪田氏はちょっと違う見方をしている。どういうことかというと……。 - 大学3年生に聞く、就職したい企業ランキング
2020年3月卒業予定の大学3年生は、どんなところで働きたいと考えているのだろうか。就職したい企業・業種ランキングを見ると……。リスクモンスター調べ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.