コンビニオーナーの4割は「本部に不満」、その理由は?:利益が少ない
コンビニのオーナーは、フランチャイズ本部との関係をどのように感じているのだろうか。加盟店のオーナーに満足度を聞いたところ「満足している」と答えたのは53%に対し、「満足していない」は39%だった。経済産業省の調べ。
コンビニのオーナーは、フランチャイズ本部との関係をどのように感じているのだろうか。加盟店のオーナーに満足度を聞いたところ「満足している(大変+概ね)」と答えたのは53%に対し、「満足していない」のは39%であることが、経済産業省の調査で分かった。
「満足していない」という人に、その理由を聞いたところ「想定よりも利益が少ない」(3644人)と答えた人が最も多く、次いで「労働時間/拘束時間が想定していたより長すぎる」(3014人)、「季節商品などに注文目標数量を設定される」(1624人)、「自分の好きな商品を販売することが難しい」(794人)と続いた。
次回、フランチャイズ契約の更新をどのように考えている人が多いのだろうか。「更新したい」と答えたのは45%に対し、「更新したくない」は18%。「分からない」が37%だった。
「更新したくない」と答えた人に、その理由を尋ねると「小売業を営みたくない」(34%)と答えた人が最も多く、次いで「フランチャイズではなく自営したい」(14%)だった。このほか、「人手不足、人件費増など将来の不安」「休みがとれない、体力的に限界」といった声があった。
今後の店舗運営を考える際に、不安に感じることを聞いたところ「従業員(パート、アルバイト含む)の費用が上がること」(9042人)を挙げる人が最も多かった。次いで「従業員(パート、アルバイト含む)を集められないこと」(8874人)、「競合との競争が激しくなること」(6827人)という結果に。このほか「24時間営業の継続/休みの取得が困難」「クレーマー対応/予期できないバイトテロ」などの声があった。
インターネットを使った調査で、コンビニの加盟店オーナー1万1307人が回答した。調査時期は2018年12月から19年3月24日まで。
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