公的年金の受給開始年齢は、現在65歳からとなっているが、より遅いタイミングでの受給を望む人もいる。旅行サイトを運営するエアトリが行った調査によると、年金の受給開始年齢を自由に決められる場合、2割の人が70代以上を選んだ。
公的年金は通常65歳から受け取れる。ただし受給開始を早める繰り上げや、遅くする繰り下げ受給も可能だ。1カ月繰り上げるごとに毎回の受給額は0.5%減り、1カ月繰り下げるごとに0.7%増加する。繰り上げは最大60歳まで可能で、繰り下げは最大70歳となっている。
本調査によると、若い年代ほど繰り上げ/繰り下げを知らず、受給間近の50代でも約1割が知らないと回答した。
本調査は5月9日から13日にかけてインターネット上で行われた。回答者は20〜70代の男女1211人だった。
関連記事
- なぜ将来が不安な人ほど、個人年金に入ってはいけないのか
公的年金だけでは不安。将来のために個人年金への加入を考えている人も多いと思いますが、個人年金も安心できないようです。 - 70歳までの雇用促進を政府議論、年金受給開始年齢の引き上げも=未来投資会議
政府は未来投資会議(議長:安倍晋三首相)で、少子高齢化による生産年齢人口の急減に対応し、高齢者雇用の促進について議論する。 - 改めて知っておくべき「年金」の超基本を図解!
複雑な年金制度について、どこまで理解してる? 最低限知っておきたい点をインフォグラフィックにまとめました。 - 令和時代の老後リスクとは? 入院できない人たち
たとえお金があっても入院を断られることがある。そんなリスクをご存知だろうか。病院から「ここは身内の方にでもサインをもらってください」と求められる書類がある。それが「身元保証人」の契約だ。 - 退職金離婚に陥らないための投資経験値
皆さんは資産運用をしていますか? 今や自分で資産運用を行って老後の資金を貯めていくよう、社会も急速に変わってきています。でも、資産運用なんて考えたこともない。そんな人に向けて、どう考えて資産運用に取り組んだらいいかの連載です。第3回は投資経験値の貯め方について。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.