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遠方から就活に来る学生に交通費や宿泊費を支援 島根県が助成制度をスタート:県外出身者も可
島根県が6月1日から就活生向けの助成制度を始めた。県外から就職活動に来る学生に対し、交通費や宿泊費の半額を支援する。
県外の学生が就職活動に来る場合は、交通費や宿泊費の半額を支援します――島根県が2020年卒予定の学生向けに、こんな取り組みを始めている。就活の金銭的な負担を軽減することで、Uターン・Iターン就職を促す狙い。県から制度の運用を任されたふるさと島根定住財団は、「就活にはお金が掛かる。学生は制度を有効に活用して、島根での就職につなげてほしい」としている。
学生の出身地は問わないが、現在県外在住で、県内で行われる説明会や面接に参加するために片道1万円(税込、以下同)以上の交通費が掛かる人のみが対象。「居住地から目的地までの交通費の半額」と「宿泊実費(1泊あたり上限9800円)の半額」を年間3万円まで支給する。期間は20年2月末までの予定だが、予算額に達した場合はその時点で受付を終了する。
利用にはWebフォームからの事前申請に加え、説明会や面接を行った企業のサインや領収書などの提出が必要。ふるさと島根定住財団が内容を確認して金額を算定し、問題なければ学生が指定した口座に助成金が振り込まれる。
同財団の担当者は「約半数の学生が県外に進学するが、なかなか戻ってこない。学生や大学からは、地元就職を諦める要因の1つは交通費だと聞いている。それを支援することで、島根でも就職活動をしてもらえるようになれば」とコメントしている。
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