パッと見ただけで年収が分かる時代が来る?――DMM亀山会長らが見通す未来:AI時代の人間は「ガンダム」や「聖闘士星矢」のようになる(6/6 ページ)
DMM.com会長の亀山敬司氏、gumi会長の國光宏尚氏、グリー会長兼社長の田中良和氏、ウォンテッドリー代表取締役CEOの仲暁子氏らが未来を見通す――。
パッと見ただけで相手の年収が分かる?
亀山: 体にコードを挿したり、スマホを埋め込んだりしてね。それで視界にもいろいろ情報が出たりすると、それに合わせて答えるのが当たり前になってくる。パッと見ただけで相手の年収が分かったり(会場笑)。でも、そのとき俺の情報だけは分からないようにするのが理想なの(会場笑)。みんなはGoogleに顔がバレてるけど俺だけはバレないというのが(笑)。
仲: 機械が意識を持つかどうかという点では、その機械が知的かどうかを判断する「チューリング・テスト」というのがありますよね。実際に人間的な応答ができなかったとしても、人間が人工知能と認識すればそれは人口知能、的な。つまり、何をもって意識とするのか、という定義が大事なんだと思います。人がそれを意識と感じるかどうか。現状だと「今のAIの延長は、そこまで人間っぽいことはできない」といった話になっていますよね。一方で、今は脳を全てスキャンするプロジェクトがアメリカで進行中らしいんですね。それが完成するとAIを超えた、本当に人間の意識に近いものがつくられるそうです。
岡島: では、最後にそれぞれ、言い損ねたことがあれば。
亀山: こんなまとまりのない話を聞くぐらいなら、「NHKスペシャル」あたりを見たほうが全然勉強になる(会場笑)。まあ、こっち側からすると、壇上から自己紹介しておけば立派な人に思われたりして何かとメリットはあるんだけど、聞いている人は大変だったと思います(笑)。とにかく、今日はご清聴ありがとうございました(会場拍手)
國光: やっぱりAIはたいしたことないですよ(会場笑)。ここから10年間は結構重要だけど、AIがやるのは生産性を改善するだけの話で、そこは結構見えるから。重要なのは、AIによって生産性が改善されて人が働かなくなった先、人が何をするのか。圧倒的に暇になった時間のなかで、それでもどういう風に楽しく生きるのか。それが重要になるんだと思います。ありがとうございました(会場拍手)。
田中: 朝、改めてこのセッションのメンツを見て、今までは自分のことを若手IT起業家だと思っていたけど、いつのまにか亀山さんや國光さんと一緒の「面白芸人枠」に入っているって(会場笑)。だから、これからは面白芸人枠で頑張りますので(笑)、よろしくお願いします(会場拍手)。
仲: とにかく個人的にはお茶の話が最近のヒットでした。忙しい日々のなかでスマホだけを見て過ごすんじゃなくて、例えば木の葉の色が日々変化していることを観察したり、空気が澄んできて季節が移り変わっていることを体感していたりしたいな、と。そのなかで感性も磨かれていく、すなわち身体中のセンサーが研ぎ澄まされていく。そういうところにイノベーションの芽があるんだと思います。だから、会場にいる人たちにもそういう生き方をして欲しいと思います。今日はありがとうございました(会場拍手)。
岡島: 大放談ということで今日は筋書きなしでやらせていただきましたが、いいキーワードも数多く出てきました。例えば「ここからの5〜10年と、それ以降の世界」といったお話。あるいは「ココロオドルって本当はなんだっけ」といった話や、GAFA(Google、Amazon.com、Facebook、Apple)の覇権争いのような話ですとか、いろいろなお話を伺うことができたと思います。皆さま、今日は本当にありがとうございました(会場拍手)。
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