LINEの「クリエイターズスタンプ使い放題」で、スタンプ制作者のビジネスはどう変わる?:売上への影響は(2/2 ページ)
LINEが2019年7月から定額制のクリエイターズスタンプ使い放題サービスを始める計画だ。クリエイターズスタンプはこれまで有料販売されていたが、定額制サービスが始まることで制作者にはどのような影響があるのか。
制作方法で報酬にも変化が
また、同社は6月にスマートフォンだけでLINEスタンプの制作・販売が行えるアプリ「LINE Creators Studio」(iOS/Android)の規約を変更し、アプリをリニューアル。クリエイターの報酬などについていくつか変更を行っている。クリエイターから最も反響があった点は、「リニューアル後(6月26日以降)にアプリで制作したスタンプは、分配金が0円になる」ことだろう。
LINEスタンプを制作する方法は、(1)LINE Creators Studioでスマホから制作する、(2)画像編集ソフトなどで作ってWebブラウザで「LINE Creators Market」にアップロードする――の2つがある。販売にはLINEの審査を通過する必要があるが、これまではどちらの方法で作ったスタンプでも、売上の35%がクリエイターの取り分になっていた。これがアプリでは撤廃されるのだ。
これについてLINEは「もともとLINE Creators Studioは『自分専用のスタンプ』をコンセプトにしたサービス。自分の家族やペットの写真などを使って気軽にスタンプを作るもので、スタンプを販売して利益を上げるために使っているユーザーは少ない」と説明する。分配金をなくす代わりに、アプリで制作したスタンプを制作者自身は無料で使えるようにするなど、アプリはあくまで自分用のスタンプを作るものとして提供する計画だ。
なお、リニューアル前にアプリで制作したスタンプについては引き続き分配金を受け取れるようにする他、「スタンプで収益を上げたい」人向けにはLINE Creators Marketの提供を続けるとしている。
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