働く女性の約半数は「性別が仕事に影響」 「意見を出すとヒステリー扱い」も:女性であることは足かせになる?
エン・ジャパンが「女性活躍」をテーマにアンケートを実施。働く女性の46%が「女性であることが仕事に影響した」と回答しており、うち6割以上は「悪い影響があった」と答えていることが分かった。
2016年に女性活躍推進法が施行されてから「女性活用」は多くの企業の課題となっているが、当事者である女性たちは「女性活躍」をどんなものだと考えているのか。人材会社のエン・ジャパンが働く女性357人に聞いたところ、55%の女性が「管理職として意志決定の場に参加すること」と回答した。
次いで挙がったのは「仕事で成果を挙げていること」で53%。その後「仕事と子育てを両立していること」(48%)、「大きなミッションを任されること」(47%)、「昇級していること」(42%)と続いた。エン・ジャパンは「仕事も家庭も諦めず、充実している姿を思い描く人が多い」と指摘している。
では、女性活躍推進の機運が高まる中、「女性であること」は仕事にどんな影響をもたらしているのか。性別が仕事に影響したか聞くと、46%と半数近くが「女性であることで仕事に影響があった」と回答。どんな影響があったかについては、63%が「悪い影響」だったと答えている。
具体的には「会議で意見すると、ヒステリーを起こしているなどと陰口を言われた」「人生プランに結婚・出産を入れていない先輩が優遇され、そうでない先輩が肩身の狭い思いをしている」「来客があると若い女性だからとお茶出しを頼まれる」――といった意見が挙がっている。
エン・ジャパンは「内閣府の統計では、女性の継続的な就業については理解が進んでいるが、『女性は家庭を守るべき』という意見には反対が増えているものの、賛成も多いのが現状だ。男女ともに、家事・育児の分担を当たり前に行う社会通念の広がりが重要なのではないか」と指摘している。
調査は5月16日〜6月12日にインターネット上で実施。同社のサービス「エンウィメンズワーク」を利用する女性357人から回答を得た。
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