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飲食店が信用スコアの高い客を優遇!? TableCheckが狙うキャッシュレスの”次”とは?(1/2 ページ)

予約時に登録したクレジットカード情報を使い、伝票のやり取りなしで簡単に会計が終了する仕組みが、高級飲食店の一部で稼働し始めている。さらに、飲食店でも個人の信用スコアを作成し、それを元に価格の変動や優遇策の提供などを行うダイナミックプライシングを、TableCheckは進めようとしている。

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 毎日のようにニュースが飛び交うキャッシュレス決済。多くのプレーヤーが参入し群雄割拠の様相だが、店舗側の観点からキャッシュレスの”次”を提案する企業がある。高級飲食店向けのネット予約システムを開発するTableCheckだ。

 キャッシュレスの次のステップとして「会計レス」を提供。さらに、個人の信用スコアリングを行い、飲食店でもダイナミックプライシングを実現しようとしている。


TableCheckの谷口優社長(左)とジョン・シールズCTO(右)

キャッシュレスは当たり前。これからは「会計レス」

 2018年12月には、飲食店にTableCheck Payのサービス提供を開始した。利用者がテーブルで会計を依頼すると、店舗側は予約時に登録されているクレジットカード情報を使い金額を入力して会計が完了する。伝票の持参やカードの受け渡しなどが発生せず、会計におけるやりとりの手間を大幅に軽減するものだ。

 「キャッシュレスは当たり前で、会計のアクション自体をなくしていく。会計レスが今後の流れだ」とTableCheckの谷口優社長は話す。

 4月15日に各クレジットカードブランドに対応し、お店からの引き合いが増えているという。「寿司店での利用も多い。10人掛けカウンターで一日2回転。会計に1人3分かかると10人で30分も時間がかかってしまっていた」(谷口氏)


通常の会計フローにはこれだけのやり取りが発生している。会計依頼を受けたらバックヤードでシステムに金額を入力するだけで会計が完了するのがTableCheck Payだ

 ただし、利用者の中にはいわゆるステータスカードを見せびらかしたいというニーズもある。高級店ならではの悩みだ。「うちのお客さまはプラチナカードやブラックカードを見せたがる。スマート会計にしてしまうと困るんだ。そんなお店もあった。一定層はそういう人がいるかもしれないが、ほとんどの人には受け入れられる」(谷口氏)


TableCheck Payが利用できる店舗の例
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