転職希望者の8割が「会社の人事制度」に不満 どんな条件なら今の会社に残る?:“好き嫌い評価”が特に不評
あしたのチームが「転職に関する調査」を実施。転職希望者の8割以上が、今の職場の「人事評価制度」に不満を持っていることが分かった。
転職希望者は、今の職場にどんな不満を抱えているのか。あしたのチームの調査によると、1位は「人事評価制度」で81.7%だった。2位は「給与」(79.0%)で、その後「自分が成長できる環境かどうか」(72.7%)、「労働時間(残業の多さ)」(54.7%)と続いた。
人事評価制度の具体的な不満については、「好き嫌い評価である」が最も多く47.3%だった。他にも「評価の基準が不透明」(41.6%)、「行動を評価してくれない」(38.4%)、「頑張りと連動していない」(37.4%)――といった点を挙げる人も4割近くいた。
回答者からは、転職を考えたきっかけとして、「結果を出しても称賛はなく、報酬も変わらない」「朝から夕方まで飲まず食わずで働かされる」「会社の利益は上がっているのに、給与体系の改善や昇級は行われない」といった声も出ている。
あしたのチームは「残業が多い、休みが取れないなど、忙しくハードであるにも関わらず、評価や報酬が連動していないときに転職を考える人が多い」と分析している。
転職先の企業を選ぶポイントについては、「給与」が90.6%でトップ。2位は「労働時間(残業の多さ)」(84.3%)で、その後「自身が成長できる環境かどうか」(82.3%)、「人事評価制度」(78.0%)と続いた。
あしたのチームは「どれも転職活動時にしっかり確認する必要があるが、人事評価制度は給与と直結する。人事評価制度を注視することが、入社後のミスマッチを防ぐことにつながる」と指摘している。
では、どんな条件があれば企業は転職希望者を引き留められるのか。転職希望者に、どんな条件を出されれば転職を踏みとどまると思うか聞いたところ、「給与の増額」が53.0%で最多。次いで「今後の評価の見直し」(36.3%)、「昇進の提案」(35.7%)、「異動など新たな環境の提案」(30.4%)と続いた。
調査は6月27日〜7月1日にインターネット上で実施。従業員規模5〜300人の企業に勤めており、転職に向けた情報収集や面接などを行っている20〜59歳の男女300人から回答を得た。
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