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横浜銀行と千葉銀行が提携へ メインバンク数は3メガに次ぐ4位に
首都圏地銀の雄である横浜銀行と千葉銀行をメインバンクとする企業数を合計すると、りそな銀行を上回り、4位に躍り出る。
7月9日に、横浜銀行と千葉銀行は業務提携を検討していることを発表した。東京商工リサーチが行った調査によると、横浜銀行をメインバンクとする企業数は1万7937社で10位、千葉銀行は2万2189社で6位。合算すると、りそな銀行を上回り、3メガバンクに次ぐ4位に躍り出る。
両銀行は、それぞれ神奈川県と千葉県で高いシェアを持つ。神奈川県に本社を持つ企業のメインバンクとしては、横浜銀行がシェア22.1%でトップ。また千葉銀行は千葉県内で41.3%のシェアを持つ。一方で、神奈川県内での千葉銀行シェアは0.02%、千葉県内での横浜銀行シェアは0.03%と、営業エリアが重複しない。
また東京都内に本社を持つ企業のメインバンクは3メガバンクが強く、横浜銀行のシェアは0.5%、千葉銀行は0.3%だ。
東京商工リサーチは、「マイナス金利で銀行の業績は厳しさを増している。首都圏の地銀の両雄である横浜銀行と千葉銀行の業務提携は大きなインパクトがある。今後、銀行の統合や提携が加速していきそうだ」としている。
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