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禁煙効果で串カツ田中の決算が好調 1000店舗体制に一歩近づく:新しいチャレンジも続々
串カツ田中が第2四半期の決算を発表した。禁煙化の効果もあり好業績だった。1000店舗体制へとまた一歩近づいた。
串カツ田中を運営する串カツ田中ホールディングス(HD)は、2019年11月期第2四半期決算(連結)を発表した。売上高は46億8200万円(前年同期比39.8%増)、経常利益は3億7800万円(同39.9%増)となった。
前年同期比平均の既存店売上高は100.5%、客数は104.4%、客単価は96.2%となった。新規出店は26店舗だった(19年5月末時点)。全席禁煙を実施した影響で、ファミリー層が増加した一方、平日のサラリーマン層が減少傾向にあるという。串カツ田中はファミリー層獲得のために、小学生以下の子ども連れのお客にたこ焼きを無料で提供したり、営業時間を変更したりしてきたが、その成果が出ているようだ。ターゲットとすべき顧客が明確になったことで、実施すべき施策も明確になったとしている。
串カツ田中はもともと住宅街に店舗が多かった。ファミリー層を狙うために、禁煙化が有利に働くと判断してきた背景もある。しかし、今後はロードサイドも強化しようとしている。19年3月には「ファミリーレストラン型串カツ酒場」というコンセプトの新業態店をオープンしている。全店舗数も増加を続けており、239店舗まで増えた(19年5月時点)。1000店舗体制を目指すという長期目標は変えていない。
禁煙化とロードサイドという2つの柱で、さらなる成長ができるか。
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