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吉本興業の謝罪会見が、壮絶にスベった理由:スピン経済の歩き方(1/5 ページ)
吉本興業が謝罪会見で、壮絶にスベってしまった。と言っても、説明の中に気のきいたギャグがなかったとかそういう類の話をしているわけではない。筆者の窪田氏が言いたいことは……。
吉本興業が謝罪会見で、壮絶にスベってしまった。
と言っても、説明の中に紛れこませたギャグがウケなかったとかそういう類の話をしているわけではない。
要領の得ない説明を延々と続け、イラついた記者から発言をさえぎられる。世間が知りたい、疑問に感じているポイントに対し、ことごとくズレた回答を連発する。生中継を見ていた多くの視聴者が、「おいおい、大丈夫かよ、この会社?」と背筋に薄ら寒いモノを感じさせてしまった、という意味において「スベった」と申し上げたのだ。
例えば、大スベりした中でも明らかに「大事故」となっていたのが、宮迫さんと田村亮さんから指摘された「テープ回してないやろな」「会見をしたら連帯責任で全員クビ」「オレにはクビをする力がある」などのどう喝発言に対する岡本昭彦社長の釈明だ。
テープうんぬんは、腹を割って話して場を和ませるためのジョーク。クビ発言も詐欺被害者のことを考えず、個々がバラバラの話をしていたのを見て、父が息子に対して「もうお前なんか勘当や」と叱り飛ばすノリで口走ったものであり、圧力をかけたつもりは毛頭ないという。
吉本新喜劇に登場するチンピラ役がするような、あまりに無理筋な言い訳で、宮迫さんや亮さんの説得力のある話と比べても、かなり釈然としないというか、ツッコミどころが満載なのだ。
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