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「レバレッジに対する印象を変えたい」日興アセット「3倍3分法ファンド」が人気の理由(1/4 ページ)

日興アセットマネジメントの投資信託「グローバル3倍3分法ファンド」が人気。株式と債券、不動産という代表的な3つの資産に分散投資するだけでなく、レバレッジをかけて3倍の投資を行う。レバレッジのリスクとメリットを聞いた。

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 日興アセットマネジメントの投資信託「グローバル3倍3分法ファンド」(以下、3倍3分法ファンド)が人気だ。2018年10月のスタートから、隔月分配型と1年決算型と合わせて、純資産総額は1700億円を超えた。その狙いと特徴を、日興アセットマネジメントで商品を開発した有賀潤一郎部長に聞いた。


日興アセットマネジメントの商品開発第一部長の有賀潤一郎氏

株式と債券、不動産の3つに分散投資

 3倍3分法ファンドでは、株式と債券、不動産の3つの代表的な資産に分散投資する。各資産の値上がりを享受しながら、値動きが安定することがメリットだ。

 「『値上がりする力が強い』という評価ももらっているが、『安定性がある。株価が下がったときに値持ちがいい。下落するときマイルドになる』といった評価もいただいている。ここまで早く 残高が急拡大するのは予想以上」だと、有賀氏は話す。

 値動きの異なる資産を組み合わせることで、それぞれの価格変動が打ち消し合うことがポイントだ。3つの資産の組み合わせ比率であるポートフォリオの組み方が重要だが、「各資産のリスクの大きさが、だいたい同じくらいになるように調整した」(有賀氏)。結果的に、リスクあたりの想定リターンが1を超えるポートフォリオとなっている。

 各資産の価格が変動すると比率が変わるため、比率を調整しなおすリバランスが必要だが、「一定程度外れたら元に戻すやりかたでリバランスを行う」(有賀氏)。ただし現時点では、投資家の新規購入による資産流入が大きいため、比率の足りていない資産を新たに買い増すことで比率が保たれているという。


「3倍3分法ファンド」(1年決算型)の基準価格推移。隔月で分配金を出す「隔月分配型」と基本的に分配金を出さず内部で再投資を行う方針の「1年決算型」の2種類がある
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