2015年7月27日以前の記事
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仮想通貨の回復始まる 各取引所も黒字化(2/3 ページ)

1年間の低迷を経て、じわじわと仮想通貨市場が回復し始めている。4月から上昇が始まり、3カ月で総時価総額は2.4倍に増加した。価格上昇に伴い、国内の仮想通貨取引所も活況を呈し始めている。

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国内仮想通貨取引所も復活

 未だに流出事件は発生しているが、仮想通貨取引所も活況を取り戻しつつある。

 CoinCheckを買収したマネックスグループは、価格上昇直前の1-3月期から仮想通貨事業の収益が上昇。四半期で約1.4億円の黒字に転換した。


マネックスグループの1-3月クリプトアセット(仮想通貨)事業のセグメント利益推移

 18年6月に仮想通貨取引事業を開始したSBI VCトレード(旧名SBIバーチャルカレンシーズ)は、19年3月期において通期黒字(約3.6億円)を実現した。20年3月期は約30億円の税引前利益を見込むという。


SBI VCトレードは、サービス開始初年度に黒字化

 4-6月期の業績を発表したGMOグループのGMOコインでは、業績の回復が見て取れる。増収かつ四半期で5億円の黒字に転換しており、「価格上昇で売買代金急増」としている。口座数も順調に拡大し、直近では27万1000口座に達した。


GMOコインは直近四半期で5億円の黒字

売買代金は4-6月には4兆円超となった。口座数も増加が続いている。

 なお老舗取引所のBitFlyerは、18年1−12月期の通期で21億円の当期純利益を確保している。ビットコイン取引高は7兆円と、17年に対して53%下落。結果減益ではあったが、仮想通貨取引事業の収益性を見せつけた。4月以降の相場上昇によって、さらなる取引増加が見込まれる。


BitFlyerの事業報告。17年に売り上げ、利益ともに急拡大した

 DMMビットコインは、19年3月期通期で7.6億円の純利益だった。「仮想通貨市場へのニューマネーの流入が抑制され、市場全体における取引高も大幅に減少しており、非常に厳しい市場環境」だったとしているが、収益マージンを確保することで、前期比176%増の大幅な増収を果たしている。


DMMビットコインの事業報告。19年3月期は黒字転換している

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