キャッシュレス時代に向け、マーケティングはどう変わる?(2/3 ページ)
ド派手なPayPayのキャンペーンや、なんともお粗末なセブンペイの中止騒動など、話題には事欠かないキャッシュレス周りだが、企業のマーケティング担当者は、来るべくキャッシュレス時代に向けて、どのような準備をすればいいのだろうか。
クレジットカードの普及はまずまずで、一人当たりのカードの保有枚数など世界でもトップクラスなのだが、キャッシュレスは進んでいない。
国も消費税を上げるに伴い、キャッシュレスにはインセンティブを用意するほどの熱の入れようだが、クレジットカード以外、現実はそれほど普及しているとは言い難い。
韓国は約9割がキャッシュレスと言われているが、日本は約2割。中国でも約6割はキャッシュレスらしい。
アメリカは実はあまり進んでおらず、最近ではむしろ反対意見が目立つ。低所得者対策だ。スマホを持たず、地域でのキャッシュレス端末が進まない地域では、現金でなければ決済できないため、キャッシュレス決済だけでは売買が成り立たないのだ。逆に地域によっては、現金決済を残さないと罰せられるところもあるという。
日本での現金以外の利用は、圧倒的にクレジットカードだ。プリペイド式のカードなら流通系と交通系ががんばっているが、話題のQRコード式はまだまだだ。スマホでの買い物の便利さを訴求するのであれば、QR式の普及が必須なのだが、なかなか進まない。
ある小売りの担当者がこぼしていたが、レジ回りが年々端末機に占領されてくるという。機械の費用もあるし、システムの改修も必要だし、それぞれの手数料もばかにならない。現金と比較して本当にコストダウンになっているのか疑問だという。
まだまだ本腰を入れて取り組みたいと思えるほど、市場は熟していないのだが、消費税増税にともなうキャッシュレスのインセンティブは半端なく、これを機に、一気に広まる可能性もなくはないだろう。
さて、来るべくキャッシュレス時代に、マーケティング担当者としてはどのような準備が必要なのだろうか。
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