えっ、炊飯器じゃないの? 三菱電機の高級トースターが面白い:水曜インタビュー劇場(ふわふわ公演)(1/7 ページ)
三菱電機が高級トースターを投入する。この市場を見ると、バルミューダ、アラジン、シャープなどたくさんの商品が並んでいるが、三菱のトースターはどのような特徴があるのか? パッと見たところ、小さな炊飯器のように……。
家電量販店のトースターコーナーに足を運ぶと、いわゆる高級トースターがたくさん並んでいる。バルミューダ、アラジン、シャープなど。商品スペックを見ると、それぞれに特徴があるので、「これにしようかな。いや、こっちかな」といった感じで、悩んだことがある人もいるのでは。そんな人に、またひとつ悩みが増えそうな商品が登場する。三菱電機の「三菱ブレッドオーブン」(発売日:4月25日、実勢価格:3万円前後)だ。
従来のトースターは、本体内の網にパンをのせて、上下からヒーターで焼くという構造だが、ブレッドオーブンは違う。プレートの上にパンをのせて、上からフタを閉じてスイッチを入れるだけ。センサーでパン両面の温度を測って加熱を制御しているので、焼きむらができにくく、「ピピー」という音が鳴ればできあがり。パンの耳までやわらかくふっくら味わうことができるのだ。
このように書いても、「パンの耳はかたくてもいいよ。じゃ、オレは違うメーカーのモノにするわ」と思われたかもしれないが、ブレッドオーブンの実力はこれだけではない。卵、牛乳、砂糖を混ぜた液にパンを染み込ませて焼くと、フレンチトーストができあがる。
フレンチトーストをつくる際、通常はフライパンなどを使うので、記者は「トースターでうまくできるのかな」と疑惑の目を向けていたが、実際にできあがりを見ると、想像以上にパンが膨らんでいた。もちろん見た目だけでなく、周りはカリッとしていて、中はふわふな食感である。
ブレッドオーブンの最大の特徴は、トースターなのに炊飯器のようなフタがあること。そのフタを閉めるだけで、パンの水分や香りの成分を逃がさず、蒸し焼き状態で仕上げることができるわけだが、この仕組みは同社の炊飯器で培った技術を投入している。だから、どこか炊飯器のようにも見えるのだ。
開発期間に4年をかけた高級トースターは、完成するまでどのような苦労があったのか。同社の八百幸史晃さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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